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急なVLIVEの通知を咄嗟に押したら画面にはAがいて、芸名のペンの私は嬉しくて声が出た。
「armyヨロブン、アンニョン。
今日は珍しく1人で、曲を出したのでちょっと話したくなって。よければ付き合ってください。」
そう言って曲を流し始めた。
画面の向こうが見覚えのある風景なのはAの作業室。Aが自分から配信するときは基本的に作業室なのはarmy内で常識。
レトロ調のピアノの旋律から始まって、海外ゲストの快調なラップが入るこの曲は動画サイトで公開されたばかりのAの別名義の新曲。
古いフィルムノイズ音も合わさってなんだか懐かしい気持ちになる。
前半が終わってから歌うように流れるAのラップ。
どこにでもある些細な日常を書いた歌詞はすごく穏やかで耳心地がいい曲。
なんて思ってたら、ラップが止んで会話が流れてきた。
「わ！このハンバーグ、すごい美味しいです！」
「こっちも！」
「ヒョン、それ一口くださいよ」
「やー、しょうがないなぁ」
「ご飯、美味しくてなんだか緊張ほぐれてきました」
「ね、おいしいって大事。」
「めちゃくちゃ喋りたい時にご飯まずかったら『マズ、え？』ってなって話どころじゃなくなるしねw」
「じゃあ今日は大成功ですね」
「wwww」
そしてまた曲が流れ、終わる。
-ジンオッパいなかった？
-なんか、すごいほっこりした
「ジニヒョンいましたよw
この前ヒョンとランチに行こうとしたらTXTのヨンジュン、スビン、テヒョンがいて一緒に行ったんです。
可愛い弟分たちと、最初は緊張しながら話してたんですけどその時のみんなで食べたご飯が美味しくて。
ご飯が美味しいって幸せだなぁなんて思いながらしゃべってました」
-Aオッパは何食べたの？
-みんな会話かわいい
-Aがグク以外にお兄ちゃんしてる
「僕はカレーを食べてたんですけど、ジニヒョンのオムライスが美味しそうだったので一口もらいました。
かわいい後輩たちについ昔の自分たちを重ねちゃって。僕とジニヒョン、完全にお節介焼きでしたw
結構ゆっくりしてたんですけど、そのあとグガとジミニヒョンがお店まで追いかけてきたのでバタバタしちゃってw」
Aの曲は、強くて鋭い曲もあれば穏やかで優しい曲も多い。
特に会話を使うときはその時の雰囲気や感情が伝わってなんだか近い存在に感じる。私はAのそういうところに惹かれている。
「あ、もうこんな時間。
寝ます！お付き合いありがとうございました！」
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作者名：わいきき | 作成日時：2021年2月8日 13時
