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「あ、そうだ、先に確認しておくね
録音してもいい？」
先輩方の行きつけのカフェで席を下ろした時、Aヒョンは言った。
「録音…ですか？」
「あっ！別に変なことしないよ！
使うかもしれないし使わないかもしれないから！」
「？？？」
「お前言い方ww完全に変な趣味持ってるやつだと思われてるよwww」
「ねえwwwwジニヒョンwww」
ソクジン先輩の独特な引き笑いに釣られてAヒョンも笑ってた。
「ごめんね、僕プライベートで外出た時よく録音してるんだ。
その時の環境音だったり、
日常会話だったり。
その時どんなことを自分が感じて言葉にしたのかとか、相手とどんな雰囲気だったのかとか。
些細なことって、全てをメモすることは難しいし、その音源が良さそうだったら楽曲素材にさせてもらってて。
聞かれて困ることだったり、嫌だったら全然切るから気軽に言って」
ああそういえば、Aヒョンの別名義の楽曲やBTSのアルバム内にたまに会話だけのパートや曲がある。
スキットって言うんだっけ。
俺たちは顔を見合わせて、それこらスビニが言った。
「僕は大丈夫ですよ」
「俺も、全然聞かれて困るような会話しないですし」
「ただちょっと、緊張しちゃいますね」
「ありがとう、全然録音してること忘れて普通に喋ってね」
「僕なんて、逆に消した方がいいんじゃない？ってギャグのデータだらけだし」
「ハハ、確かに」
「ヤー！！お前！！！」
「痛っ！ちゃんと笑ったじゃないですか！w」
「今のはすごい意地悪だったぞ」
「すみませんてw
あ、みんなには今度またジニヒョンのギャグミックス聞かせてあげるね、笑いすぎて腹筋割れるかも」
先輩方の会話が面白くて、俺たちも釣られて笑った
Aヒョンって、先輩たちの前だとこうやって話すし笑うんだ。
新しい一面を見れてなんだかすごく嬉しいし、俺たち3人も緊張がほぐれていつのまにか自然に話すようになっていた。
録音されてることなんてとっくに頭の隅。
運ばれてきた料理はおしゃれな見た目の割にはボリュームもあるし、目の前に運ばれてきたら美味しそうな匂いと湯気に一気に胃袋を掴まれた。
「わ！このハンバーグ、すごい美味しいです！」
「こっちも！」
楽しい雰囲気に美味しいご飯、目の前には憧れの先輩方。
ランチ難民になった時はどうしようかと思ったけど、あの時迷っててよかった。
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作者名：わいきき | 作成日時：2021年2月8日 13時
