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「だから、Aに曲のプロデュースに入って欲しいんだ」
そう言ったPDに聞き返した
「…僕？」
周りのメンバーの視線ごと、周りの空気は一気に僕に集中した。
「もちろん、楽曲全てに携わるんじゃなくてデビュー曲や一部の楽曲をプロデュースでね。」
「……………………なるほど…」
全然なにもわかっていないが…
「えーーー！すごいじゃんA〜！」
僕とはテンションが真逆のテヒョンイヒョン、このヒョンだって絶対よくわかってないでしょ
「確かにAって、ポップで明るいものもアンニュイな雰囲気の曲も得意だし、
MIXも組める、曲の素材も自分で作れるって最強の布陣がいたらそりゃデビュー曲から参加させたくなりますよね」
急なユンギヒョンに褒められるとちょっと照れてしまう。。
なんだか恥ずかしくなって視線を下に下げた
「さすがAヒョン！PDご指名なんて！」
「それに弟分のコンセプトにAありきで混み込まれているなんて！！」
グクとジミニヒョンがキラキラした視線をこちらに向けた。
「けど、俺たちの活動にプラスで別グルのプロデュースなんて、少し心配です。
ただでさえ忙しいのに、負担がかかりすぎるんじゃないかって…」
「弟として誇らしいけど、俺も結構心配です…」
ナムジュニヒョン…ジンヒョン…
「君たちの心配もわかる、これについてはマネージャーとも結構揉んだんだ。」
「マネヒョンも？」
「俺もマネージャーとして、お前のスケジュールや体調管理には気を使っているからな」
「それで、デビューまでの期間、複数楽曲を制作、プロデュースをしてみてペースを整えみないか？
無理そうならまた対応考えるということで」
「そうですね…それだったら…やってみてもいいかなと思います」
確かにスケジュールは大変だし、今来ているコラボの依頼も消して軽くはないけど、なんだかんだ僕自身もかわいい(であろう)弟分の誕生と新しい挑戦に胸がワクワクしている
「ぜひ、よろしくお願いします！」
こうして僕の新しい挑戦が始まるのだった
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作者名：わいきき | 作成日時：2021年2月8日 13時
