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「あの、Aさん」
「ん？」
撮影が終わって一時解散を言われた後、俺はすぐにAさんに声をかけた
めちゃくちゃ緊張するけど、人欲センサーが働いている俺はきっとまたなかなかAさんと会えなくなるだろうからこのチャンスは逃せない
「今、少し、いいですか…？」
「もちろん」
そういうと「この部屋は出なきゃだし場所変えよっか」と進んだ
「あれ？Aヒョン？控室行かないんですか？」
「グガ、ちょっとヨンジュンが用事あるみたいで。
先に行ってて」
「ふーん？」
ジョングク先輩は不思議そうに俺と先輩を見た後、俺を観てニヤッと笑って「頑張ってね」と俺の肩を叩いて控室へ向かって行った。
「久しぶりだね、仕事忙しい？」
「本当にお久しぶりですね、
ありがたいことにいろんな仕事を頂いていて。
でもすごく楽しいです」
Aヒョンは「そっか」と微笑んだ。
「他のメンバーとは結構すれ違うんだけど、ヨンジュンとは全く会わなかったから元気かなってちょっと気になってたんだよね」
「はは、本当ですね。
俺も弟たちがAさんと会ったって話だけ聞いてて羨ましいって言ってたんですよ」
「うちのメンバーはナムヒョンくらいしかTXTになかなか会ったことがないってこの前控え室で話してたよ。
テヒョンがグクのペンだって知らなかったな。言ってくれれば連れて行ったのに」
今度ご飯食べる機会でも作ってあげようかな、なんて言ってるAさんに、
「あの、俺はAさんのペンで…
練習生の頃からめちゃくちゃ憧れで…！！」
と言った
「え？そうだったの？
全然知らなかったよ、ヨンジュンにそう言ってもらえるなんて嬉しいな」
「だから、俺とも、一緒に食事行きませんか……！？」
キョトンとしてから微笑むAさんとすげー必死な俺、
いつでもなんでも余裕ありなところが俺のチャームポイントなのに、こんなところmoaに見せられないな
「もちろん。
そんな改まらなくてもカトクしてくれれば良かったのにw」
「俺、Aさんのカトクまだ知らなくて。
俺以外のメンバーは知ってるみたいで、この前まで弟たちに焼いてましたw」
「あれ！？そうだった？
それはごめん、てっきりヨンジュンとも交換してると思ってたw
じゃ、改めて交換しよっか」
そう言ってお互いの連絡先を交換した
「あの、あと、もう一つ我儘言っていいですか？」
「ん？」
「俺も、Aさんのこと"ヒョン"って呼びたいです」
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作者名：わいきき | 作成日時：2021年2月8日 13時
