兄貴分の僕、弟分長男の彼 (ページ18)

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撮影当日、すでにカメラは回ってる

あんなに俺を煽ってきた弟たちもやっぱりBTS先輩には緊張してるらしくみんな表情が固いし口数も少ない。

まるで借りてきた猫。
…………………俺も含めて。

「アニョハセヨ」

テレビ局の通路で固まる俺たちの前に声をかけたのはJHOPE先輩

「ア、アニョハセヨ…！」

とガチガチに緊張した俺たちに軽快に話しかけ、ヒュニンにアイドルとしてのやりとりなどを教えてくださっていた。

公式的に会うのは2回目でも先輩1人で圧倒的カリスマ性とその存在感に圧倒。
最初からこんなんで、この先大丈夫だろうか………

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挨拶をしながら部屋に入ってきたウリ弟分。
後ろにはカメラマンやらスタッフを引き連れている。

グループ同士で公式的に会うのは2回目。
それでも弟分たちはきゅっと縮こまっていて、それが可愛くて僕たち兄貴分は満面の笑みを浮かべていた。

さすが礼儀正しい弟分、話してる相手にきちんと顔を向け相槌や可愛らしくリアクションもしていた。

辿々しくも微笑ましい会話が展開され、ナムヒョンがテヒョンと連絡先を交換した話に。

テヒョンがジョングクのペンということを公に公表され、隣のジョングクはとても嬉しそうに笑った。

そうだよな、、
マンネラインでも僕には1人弟がいるけどジョングクは末っ子だから、弟ができたら嬉しいよな

ぱっちりした目を細くさせて口角がぎゅっと上げるウリマンネ

僕も微笑ましくてニコニコ笑いながらグガとテヒョンを交互に見ていたら、ヨンジュンとバチッと目があった

たまたま目があっただけなんだろうけど、ヨンジュンも驚いたみたいで(言い方は少し変だけど)、少しだけ見つめ合ってしまった

そんな小さなことすら楽しくて、そのままヨンジュンに笑いかけたらヨンジュンもすごく優しい笑顔で返してくれて。

決して広くはない部屋で、
13人もぎゅうぎゅう詰めにされているのになんだかその一瞬だけは、この空間に2人しかいないみたいだななんてロマンチックな言葉が浮かんだ。歌詞がめちゃくちゃくさいけど。

一曲書けそうだな、なんて呑気に思ったけどちょっとロマンチックになりすぎてヒョンたちに揶揄われそうだから、作るなら楽曲提供の依頼が来ているヨジャシンガーへ渡そうと思った。

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