208.謎解きは収録の前に？･･･A ページ8
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「だってこれ見てよ」
それは、唯一、Aちゃんの載っている写真で
だけど、後ろ姿だから顔が載っているわけじゃなくて。。
リーダーが指差したのを見て
松潤も、ニノも読んでいたのをストップしてその写真を見た。
「なんで、こんな写真使ったんだろうね？」
「それは、ホテルに入って行ったって証拠づけたいからだろ？」
「そうなのかなぁ？」
リーダーが何が言いたいのかわからなくて
写真の近くには、「ホテルに入っていく姿」って注意書きがしてあって
「俺だったら、もっとちゃんとした写真つけるよ？こんな遠くからのじゃなくて。Aちゃんが提供者ならもっと確信つく写真だって撮れたはず」
「智くん、それどういう･･･」
「相葉くん、これは本当にAちゃんなんだよね？」
「う、うん。この服は確かにAちゃんの･･･朝見たから」
俺の言葉に翔ちゃんが眉をしかめる。
「朝？だってこの写真夜だろ、どう見ても」
「あ、そう言われれば･･･」
俺の中で、大阪での記憶がゆっくりと蘇る。
「それに、朝だったら一階でエレベーター待ちなんかするか？朝早くの新幹線に乗って行ったなら外出する時間なんてなかっただろ？」
じゃあ、この写真は
夜に･･･外出して･･･撮られたってこと？
「相葉くん、何か心当たりないの？」
松潤の声に、ハッとした。
「あ、･･･そういえば、俺が寝る前に風呂入ってる時、Aちゃんお土産買いに外行ってた･･･この服着て」
置き手紙だけしか机に残ってなくて
連絡も取れなくて、すげぇ焦ったんだ。
「じゃあ、もしかしたらその時に･･･」
「でも、彼女が情報提供したわけじゃなく、お土産を買いに行って一人だったとして、どうやって、相葉くんの交際相手ってわかったんだ？他にも宿泊者なんていたはずだろ？」
翔ちゃんが、うーんって悩みながらそう行って
楽屋は、再び静かになる。
「誰かが、漏らしたってことしか･･･」
ニノは、そう呟いて
「でも、今回のスタッフは全員･･･」
「そんなことするとは思えないよね」
松潤と翔ちゃんも、頭を抱え始めて
「ていうかこれ、別の人が情報漏らしたみたいになってるけど･･･Aちゃんがそれ仕組んでたら？」
ニノの言葉で、あぁ･･･って声が聞こえて
話はまた、振り出しに戻って
光が見えてきたと思ったのに
スタッフの、準備お願いしまーすって声で謎解きは、中断してしまった。
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作者名：にゃん | 作成日時：2018年9月1日 13時
