206.信じたい人･･･M ページ6
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「だから、二人が付き合ってるとかって確信はなんもねぇけど･･･」
「そ、なんだ」
「ごめん。ちゃんと聞きゃあ良かったんだろうけど･･･タイミング逃して」
「う、ううん。まだ、二人がそう言う関係だって決まったわけじゃないし！それに噂でしょ？」
相葉くんは笑って見せてるけど
その顔は、本当に笑ってるんじゃないって俺たちにはわかるから
「んな、無理に笑ってんなよ」
ほら、やっぱり翔くんも気づいてる
「無理になんて･･･」
「相葉さん、なんでそこまで彼女を信じるの？相葉さんの立場を利用して楽しんでるのかもしれないんだよ？」
ニノも心配そうに声をかけて
その言葉に、だんだん相葉くんの笑顔は無くなって行って
「だって、俺･･･Aちゃんと付き合って、まだ何ヶ月も立ってないんだよ？やっと･･･やっと付き合えたんだよ？」
「お前が我慢したりしてきたのはわかってるよ。でも今回はもう諦めろよ」
「い、嫌だ。俺が見てきたAちゃんはそんな子じゃない。俺は俺が見てきた彼女を信じたい」
頑なに、現実を受け入れようとしない相葉くんと
もう、相葉くんは騙されてると思ってる俺ら。
でも、この中にもう一人、Aちゃんを信じてる人がいた。
「松潤、メモは渡したんでしょ？」
「え、あ･･･うん」
「それなら、連絡くるの待ってようよ」
「リーダー･･･」
もう、泣きそうな相葉くんが、一人見つけた味方に視線を向ける。
「俺ら松潤来るまで発売された奴見てないんだよね。それ見たらもしかしたら何かわかるかもよ？」
ヘラって、笑ったリーダーの表情に
相葉くんは、うん。って行って涙をゴシゴシ拭って手にあった封筒から、実際のものを取り出した。
「これ、なんだけど･･･」
翔くんは、発売前のを見た。ってこの報道が出るって報告された時に言ってたけど
それ以外の俺ら３人は、今回の報道がどう載るのか見るのが初めてだったから
その本を中心とした円になって相葉くんたちの記事を読んだ。
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作者名：にゃん | 作成日時：2018年9月1日 13時
