オワリノナイ恋 / A. Masaki【6】 (ページ3)

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203.メモ･･･M ページ3

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「でも、なに？」

「いいです。これ以上お話ししてたらマネージャーさんたちに聞かれてしまいます」

数秒じゃこのお話は終わりませんから。
我慢したように、そう言って
後ろから来たマネージャーたちを軽く呪った。

二人がこっちに到着する前に、さりげなく胸ポケットから忍ばせていたメモをとって
彼女の手のひらに握らせると

「え？」

「これ、読んでおいて。文字こそは俺のものだけど、文は相葉くんのだから」

そううと、Aちゃんは手紙を広げようとしたけど
運悪くエレベータの扉が開いて、Aちゃんはそのメモを隠すようにスーツの外ポケットにしまうと扉を抑えた。

エレベーター内で、社長さんの話をスタッフに降られたAちゃんは
駐車場に行くまで律儀に、会話を続けて
結局、俺の前ではそのメモを開くことはなくって
仕事を淡々とこなす彼女は落ち込んでいるのか落ち込んでいないのかもわからないから、さっきの疑いは晴れないままで

顔色一つ変えず、まるで何も感じていないように対応する姿は
相葉くんとの報道なんて、なに一つ知らないんじゃないかって思えるほどだった。