オワリノナイ恋 / A. Masaki【6】 (ページ12)

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212.点と点が繋がる･･･ページ12

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「あれ？」

「うん？」

「これ、Aちゃん？だよね？」

梨緒が指差してるのは、俺らが今日ずっと話の議論になっていた
Aちゃんの後ろ姿の写真で

「そうだけど、なんでわかんの？これだけで。顔写ってないのに」

「え、だってこの服着てたもん」

「この服着てた？」

俺と基本的に一緒にいた梨緒は、俺が見てなければ梨緒もこの服を見てないはず。
朝だって、俺らが起きて外に出たときには
もう、Aちゃんは出発していたし、考えられるとすると

「いつ、どこで、着てるの見たの？」

「え？Aちゃんがお土産買いに行ってホテルのエレベーター待ってるときかな？私は、たまたま届けてもらった資料取りに一階に降りてて上行こうとしたら、Aちゃんがいたから話しかけたの･･･あれ？だからこれその時の？」

その梨緒の証言で、点と点が線で繋がって

今の技術なら、写真に写ってる人を合成で消すのなんて容易いし
もし、梨緒がマークされてたとして
こんな離れた土地で、梨緒と話しながら仲良くエレベータに乗って行ったのを見られたなら
勘のいい記者なら、俺と梨緒のリークをするよりも
他のメンバーの熱愛報道を出すに決めるはず。

「梨緒、そのとき他にエレベータ乗って来た人いた？」

「ううん、私たちだけだったから、そのまま部屋行ったよ？」

やっぱり。途中で違う階に行ったのならまだしも
1つの階にしか止まらなければ、もうそれはそこのだれかの部屋に入ったのが決定。

もし、朝まで張られてて
マネージャーと、ホテルから出て来たり
移動車に乗る姿がどこかで目撃されてたら･･･。

相葉くんのマネージャーに連れられてるのを確認された時点で
Aちゃんは、相葉くんと付き合ってるって確信されてもおかしくない。

「智？どうしたの？」

「俺、連絡入れなきゃ」

「え？誰に」

「みんなに。やっぱりAちゃんは騙してなんかなかった」

急いで、相葉くんに電話を繋げた。