オワリノナイ恋 / A. Masaki【6】 (ページ1)

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201.見送り･･･M ページ1

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「何か、不明点がありましたらお送りする資料に記載されている担当者までお問い合わせください」

隣の社長さんは、バトンタッチを受け取ったのかそういってお茶を一口飲む。

「他に何か聞いておきたいことや、私たちが把握しておくべきことはありますか？」

「いえ･･･本日はお忙しい中ありがとうございました」

「こちらこそ、遠いところをありがとうございました。」

お互いに立ち上がって、お辞儀をして、握手をする。

Aちゃんは荷物をまとめて･･･って言っても
手元の資料ケースに資料を綺麗に入れて
胸ポケットに手帳とペンを仕舞うだけ。

「玄関までは、Aが送りいたしますので」

「お忘れ物のないようお気をつけください」

Aちゃんは、先に扉の方に歩いて行って

「A頼んだぞ」

「はい、･･･それではこちらへ」

Aちゃんは、扉を開けて待っていてくれて
それに甘えるように、俺らは部屋を後にして

部屋を出ると、先頭を歩くAちゃんの横に俺が並んだ。

後ろでは、撮影地の使用の許可がとりあえず降りたことにホッとしたのか
マネージャーとスタッフがなにやら楽しそうに会話をしていた。