オワリノナイ恋 / A. Masaki【23】-11.26更新- (ページ5)

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885.母ちゃんの顔･･･A ページ5

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「すみません･･････来てない、、ですよね、、」

「･･･わざわざ来てもらって、申し訳ないんだけどね･･･うちには来ないと思うわ、、」

お義母さんが少し寂しそうにそうに言いながら自重気味に微笑む。

「私たちも、あの子にひどい事してしまったから、、何かあってここに逃げ帰るとは･･･、」

「っ･･･それって、、」

「あの子から聞いてない、、？」

「･･･お姉さんとの、ことですか･･･？」

「えぇ。自業自得よね。･･･親戚の子とはいえ、よその子の方を可愛がってたようなもんだから。今は本当に申し訳なく思ってるの。･･･相葉ちゃんを連れて来てくれた時は、これで昔みたいに戻れる、なんて思ったけど。。あの子はきっとそんなことなくて。･･･私たちを恨んだまま･･･「そ、そんなことないと思いますっ、」

「･･･え？」

「だって、Aちゃんお二人からもらったピアノも捨てずに持ってるんですよ。恨んでたらそんなのとっとと捨ててると思うんです、、だから、、その、、」

俺の言葉に、ポカンとした顔して俺を見上げてて
勢いで話したことを少し後悔した。

「･･･すみません、、偉そうなこと言って、、」

「そんな、、いいのよ。･･････あの子、、あのピアノ持っててくれてるのね、」

「え、、、あ、、はい！引っ越すときに悩んでたみたいですけど、、今も部屋には置いてます！」

「そう、、良かった･･･。」

ホッとしたように微笑んだお義母さんは、すげぇ優しい顔をしてて
それは、娘を愛する母ちゃんの顔で。

「･･･ごめんね、せっかく来てもらったのに･･･」

「いえ、自業自得なんで、、一応もう一回連絡入れてみます」

「あの子から連絡きたら、心配してたって言っておくわね」

「すみません、ご迷惑おかけします、、」

「いいえ、こちらこそなんの役にも立てずに、、」

申し訳なさそうにするお義母さんに頭を深く下げて
車に戻ると、サイドミラーに越しに見える玄関からは
お母さんが見送るように少し顔を出してて。

窓をあけてペコってお辞儀をすると、ひらひらと手を振られて
俺は、次の行く当てもなく車を発進させた。