オワリノナイ恋 / A. Masaki【23】-11.26更新- (ページ4)

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884.夜中のチャイム･･･A ページ4

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確率なんて、ほぼゼロに等しいだろうけど
あとはもう、そこにしか縋るしかなくって。

一度マンションに戻って自分の車に乗り込むとAちゃんの実家に車を走らせた。

車を走らせて、暫くしてから自分があまりにラフな格好をしてることに気がついて
着替えてくればよかった、、って後悔した。

でも、戻って着替えてる時間なんてないし、ナビの履歴をたどって
表示された彼女の実家にそのまま向かう。

小一時間程して、Aちゃんの実家に到着して
家に明かりが灯っている事がわかると、ここにいてくれ、って強く願った。

…ピンポーン。。

こんな夜中に、こんな格好で押しかけて、ご両親からの印象なんてだだ下がりだろう、ってわかった上で鳴らしたインターホン。

「はい･･･？」

インターホン越しに、明から様に怪しんでいる声が聞こえる。

「や、夜分遅くにすみません！相葉ですけど、、っ」

「えっ、相葉くん･･･？ちょっ、ちょっと待ってね？」

戸惑うような声の後、バタバタバタと奥から足音がして、鍵の開く音。

ガチャっと音がして出てきたのは
もう寝ます、って服装のAちゃんのお義母さん。

「あ、夜分遅くにすみませんっ、」

「いえいえ、、どうしたの？突然、、」

「Aちゃんっ、きてませんか！」

「A･･･？来てないけど、、、何かあったの･･･？」

実家に行けば、そんな質問される事ぐらいわかってただろうに
いざ、それを聞かれるとすぐに答えられない自分がいて。

「･･･僕が、、Aちゃんを傷つけてしまって、、」

「傷つけた･･･？･･･って･･･？」

「僕の気持ちを一方的に押し付けてしまって、、彼女の気持ちも考えずに･･･それで、、、家を飛び出していってしまって、、ここに来てないかな、、って、」

「･･････」

「電話にも出てくれなくてっ…どこにいるか、、っ…わからないん、です…」

俺の言葉に、お義母さんはしばらく黙ったのちに「･･･そう、」って一言いっただけだった。