オワリノナイ恋 / A. Masaki【23】-11.26更新- (ページ11)

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891.優しさの理由･･･S ページ11

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「櫻井さんって、心の狭い人かと思ってました･･･｣

「は？｣

「最初、すごい敵意むき出しだったので、、嫌われてるんだろうな、って｣

「ん、あぁ･･･｣

自分の中で、思い当たる節が多すぎて
”それは違う”とはいえず、苦笑いをするしかない。

「なんで、突然受け入れてくれるようになったんですか？」

ストレートすぎる質問に”好きになったから”なんていえず
「応援したくなったからかな」って、半分嘘で半分本当の答えを言った。

「まぁ、そんな話よりも、、」

さっさとこの話題を終わらせたくて、話題を変えようと１つ咳払いをする。

「荷物は、明日取りに行くで平気？」

「あ、、はい。」

「相葉くん昼から仕事だったと思うから、そのに間に取りにいけそ？」

「昼あがりなので、帰りにとってきます、」

「そ。風呂は？｣

「あ、入ってきました･･･｣

彼女の着てる服は、今すぐにでも寝れそうなスウェットで。
だからそんな格好で外を歩いてたのか。って納得した。

「･･･じゃあもう寝る？寝室のベッド自由に使って貰っていいし｣

「え、、でもベッド使っちゃったら、櫻井さんはどこに･･･｣

「あぁ、適当に寝袋で寝るから(笑)｣

「そんな！なら、私が寝袋で寝ます！｣

「はぁ？何言ってんの。妊婦を寝袋で寝かすバカ居ないでしょ」

「だって、櫻井さんを寝袋で寝かせて、私がベッド使ったら、そんなの…殺されますよ、、」

「俺、何もんだよ、、(笑)」

「とにかく、ベッドは櫻井さんが使ってください」

こうなったAちゃんは、是が非でも意見を曲げないってことは
なんとなく掴めてきてるから
俺は仕方なく寝室に向かってクローゼットを開けた。

「んじゃあ、せめて布団で寝てくれる？」

「え、でも、、布団あるんですか？」

「あー。面倒だから普段出さないだけで一応な。基本泊まるのなんて野郎だけだからさ。寝袋で事足りるんだよ」

「･･･なるほど」

「ここに敷いちゃっていい？」

「あ、はい･･･」

「んじゃあ、ここで。」

同じ部屋っつうのもアレかな。って思ったけど
うちの中で一番あったかいのはこの部屋だし。
他に布団を敷いて落ち着いて寝てもらえるような奇麗な部屋もない。

寝具一式を引っ張り出して、床に敷くと
Aちゃんもカバーをかけるのを手伝ってくれて。

「じゃ、おやすみ」

「･･･おやすみなさい、」

Aちゃんが布団に入ったのを確認して電気を消すと
扉を閉めて、風呂に向かった。