オワリノナイ恋 / A. Masaki【23】-11.26更新- (ページ17)

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897.泣きそうな顔･･･S ページ17

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「おはようございます」

「おはよ、目さめた？」

「はい、、洗面所ありがとうございました」

Aちゃんを起こした後、俺は彼女と顔を合わせるのがなんだか気不味くって
洗面所の場所だけ教えて、リビングに逃げた。

洗面を終えて、すっかり目が冷めた様子の彼女がリビングに入ってくると
なるべく、違和感がないように行動した。

「あの、、櫻井さん･･･」

「ん、あ、、なに？」

「あの、女性ものの服とか、、ありませんよね、」

そう言われて、彼女がスウェット一枚でうちに来て
外に着ていけるような服がないことを思い出した。

「やっべ、、それ考えてなかった･･･ちょっと待って、」

「あります･･･？」

「や、、マネージャーになんか持ってきてもらえないか聞いてみる」

「えっ、、そこまでしないでいいです！」

「でも、じゃないと仕事行けねぇだろ？」

その言葉に、Aちゃんはなにも反論できなくって。
その間に、俺は鶫に連絡を入れた。

『ハイ？どうしました？』

「あ、悪い。今日来るときにレディースのスーツとか持ってきてもらえたりする？」

『え？レディース？･･･あ、、Aさんの？』

「そうそう。なんも準備してなかったこと思い出して。」

『スーツは難しいですけど、僕の妹の服でよければ。』

「あぁ、それでいい。悪いけど、お願いしてい？」

『わかりました。時間は7時頃着でいいっすか？』

「うん、それで。」

『了解っす』

そんなやり取りをして、携帯を閉じると
Aちゃんが「すみません、、」って謝る。

「あぁ、いいよ。7時頃下に着くからそれ着替えたら駅まで送れば間に合う？」

「え、歩いて行けますよ！」

「俺も今日は時間あるから。気にすんなって」

「でも、「いーから。」

気にしなくていい。とは言ってるのに
何度も何度もAちゃんが謝ってくるから

「じゃあ、代わりにさ？」

「･･･はい、」

「朝飯作ってよ。俺最近ちゃんとしたの食ってなくて」

「え、、」

「作ってくれる？」

「っ･･･はいっ」

泣きそうな顔をしたAちゃんは、大きく頷くと
バカみたいにうまい朝食を作ってくれた。