オワリノナイ恋 / A. Masaki【19】 (ページ6)

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726.もう大丈夫ページ6

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何も答えない私を不審に思ったのか、彼は動きを止めて振り返る。

「もぉ、そんな不安そうな顔しないで？」

雅紀くんは困ったように笑ってそう言う。

それでも、そんな彼が大好きだ。って思ったら、惹きつけられるように彼の腕にしがみついた。

「肉まんあっためるでしょ？」

「ん、、」

「あ、あんまんもあっためる？」

「ん、、」

「いつもお皿であたためてる？」

「ん、、」

「また、お腹なっちゃうんじゃない？(笑)」

「ん、、」

「くっついてたら、Aちゃんのも食べちゃうよ？」

「･･･ダメです、」

そこは、ん。じゃないんだ(笑)って雅紀くんがケラケラわらって
私は、その笑顔が見たくて体を離した。

「もう大丈夫？」

雅紀くんが手に持った袋をすぐ横のキッチンのカウンターに置いて両手をパッと広げる。

その動きで、”もう大丈夫？”が、”もう抱きつかなくて大丈夫？”ってことだとわかって、彼の腕の中を見つめる。

「毎日来れるって、言い切れないから、次会えるまでの分抱きついててもいいけど？」

「一時間じゃ足りません、、」

「アハッ(笑)それは困ったなぁ？」

「でも、毎日連絡くれるなら、今のでもう我慢できます、、」

「怒ってる？連絡しなかったの」

「お仕事だったんだから、怒ってません」

「お仕事だったから、ね(笑)」

雅紀くんは、頭をぽんぽんってして
我慢できるって言ったのに、ぎゅっと抱きしめた。