オワリノナイ恋 / A. Masaki【19】 (ページ12)

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732.お赤飯ページ12

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「あれ、でも今日は？早退して来たのかい？」

お店に通ってた頃も、こんな時間にきたことはなかったから
おじさんも、おばさんも不思議そうな顔。

「あ･･･実は今、妊娠してて･･･」

「えぇ！！？妊娠って、じゃあ、結婚したのかい！？」

「はい(笑)事後報告になっちゃってすみません、、なので、今はまだ産休ではないんですけど、会社は午前上がりにしてもらってて、、」

「あらぁ～！そりゃおめでたいねぇ！そうだ今日赤飯炊いたんだよ！持ってって、持ってって！」

「え、そんな！悪いです！！」

いいわよね！お父さん！って、おばさんはおじさんに返事を聞く前に裏に入ってっちゃって

「へぇ～、じゃあ、Aちゃんがお母さんになるってことかぁ」

「まぁ、うまくいけばですけど･･･(笑)･･･だからちょっと栄養もつけなきゃなって思って･･･｣

「それでうちに買いに来てくれたのかい？」

「はい、それに、、」

「引っ越すので」って伝えようとしたところで
おばさんが裏から戻って来て、その手にはタッパー２つに入ったお赤飯があった。

「ほら、これ持ってって！！」

「え、こんなに沢山悪いですよ！お店に並べるんじゃないんですか？」

「大丈夫！どうせ売れ残るんだから！」

なんて、どんな表情して受け取ったらいいかわからないセリフで渡されて
おじさんにも、持って行きなさい。って笑顔で流されたから
おばさんからお赤飯の入った袋を受け取った。