724,伝わる気持ち ページ4
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「泣いてた･･･？」
「っ、、」
「ごめんね、しばらく連絡入れられなくって。」
涙が溢れて、嗚咽しか出せないから、必死に首を横に振る。
「大丈夫だった、、？連絡入れられなかった間、、」
雅紀くんが、涙でぐしゃぐしゃの顔を覗き込んで聞いて来て
次は、必死に首を縦に振った。
「あははっ(笑)喋ればくなっちゃってる(笑)」
「ック、、ひっ、、ッフ、、、ズズッ」
彼は、大量の涙を上着の袖で拭ってくれて
近くにあったティッシュを取ると、鼻水もしっかり拭いてくれた。
泣きじゃくってる私の隣に腰掛けて、そっと肩を抱き寄せてくれた彼に
離れたくない。って言うみたいに抱きついた。
そんな私をの頭を、何も言わずに優しく撫でてくれて
直に伝わる彼の優しさへのこの気持ちは、どう表現したら伝わるんだろう。
「少しは治まって来た･･･？(笑)」
「、、ん、、ごめん、なさい、」
呼吸が落ち着いてきた頃、彼の声にそっと体を離すと
泣き止んだ私の顔を除いてニコッと微笑む彼。
「謝んないの。」
頭をポンポン、ってして雅紀くんは立ち上がって。
「ご飯食べた？」
「まだです、、」
「ん、じゃあ一緒に食べよっか？」
「でも、一時間くらいしたら、、お仕事、、」
「うん！だから、コンビニで買ってきっちやった！」
そういって、彼が指差した先の部屋の入り口には見覚えのないビニール袋。
それを拾いに行く彼の後ろ姿に、なんだかまた寂しさを感じた。
でも、それがわかっているかのように
「あんまんと肉まん、１つずつ買って来たから食べよ？」
部屋に戻った彼は、私に腕を差し出した。
それにしっかり捕まると、グイッと引っ張られて。
その力に導かれるように、立ち上がるとそのまんま手を繋いでリビングを後にした。
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作者名：にゃん | 作成日時：2020年3月21日 9時
