31.傷ついた証 ページ31
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｢ん･･････｣
｢ねぇ、ほら･･･ここ触って？｣
そう言って、Aちゃんの手を俺の胸に当てる。
｢ドキドキしてるの私だけって言ったでしょ？･･･わかる？俺もドキドキしてんの。Aちゃん前にするとパニくってカッコつけなきゃ。って必死なの｣
｢雅紀くん･･･｣
｢遊びなんて思ってないよ。俺、Aちゃんのこと大好きなんだから｣
そこまで言うと、Aちゃんは我慢してた涙をボロボロ落として俺に抱きついて泣いた。
胸に顔を埋めて泣いてるから、それほど声は聞こえないとは思うけど･･･
｢中、入ってい？ここじゃ誰来るかわかんない(笑)｣
｢ん、グスッ･･･｣
Aちゃんが、顔を埋めたまま頷いて少し後ずさりした。
それを見て急いで部屋に入ると俺たちは、またキスをした。
ちゅっ。って鳥たちの啄ばみみたいなキスを何度も。
｢ん、･･･しょっぱい(笑)｣
｢ごめんなs･･･ひゃっ！｣
Aちゃんが驚きの声をあげたのは
俺が、羽交い締めにするみたいにギュってキツく抱きついたから。
｢はぁー、よかった･･･(笑)｣
｢ん？｣
｢俺このまんま本当に別れられたらどうしようかと思った(笑)｣
｢ふふっ(笑)｣
｢翔ちゃんのこと、許してあげて？酷いこと言ったのは嵐のためを思ってだから、、｣
｢わかってます、｣
「ね、なんで敬語にもどってるの？」
「あ。。」
俺が苦笑いするとAちゃんは、ごめんなさい…って申し訳なさそうにする。
でも、仕方ないか。。それだけ傷ついたってことだよね･･･。
「それは、俺のセリフ！俺も色々急ぎすぎた。敬語はゆっくりでいいからさ･･･？」
「･･･ん」
って、漸くAちゃんの笑顔が見れて
その笑顔が戻ってよかったなって、心から思った。
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作者名：にゃん | 作成日時：2017年11月29日 0時
