29.予定変更･･･A ページ29
.
あの後、何度携帯に連絡しても繋がるのは、電源が入ってないっていう知らせだけで
Aちゃんに繋がることはなかった。
｢相葉くん、何してんの？｣
｢･･･ねぇ、翔ちゃん｣
｢うん？｣
｢昨日、本当に何もなかったの？｣
｢だから、しらねぇって(笑)｣
｢だって･･･だってAちゃん今泣いてたんだよ？｣
翔ちゃんは、その言葉に
眉をピクッて動かしてため息をついた。
｢ったくさぁ、･･･これからライブやんだよ？女のケツ追っかけてどうしたんだよ、｣
｢Aちゃんは、ただの女じゃないの！俺のもんなの！｣
｢相葉くん、そろそろ現実みろよ･･･あの人が泣いてたかどうだかしらねぇけどさ、お前はアイドルだぞ？何十万ってファンが居る。なのに、AちゃんAちゃんって、、｣
その後、また翔ちゃんは深くため息をついた。
｢翔ちゃん、やっぱりAちゃんと何かあったでしょ･･･｣
｢俺は、嵐の今後のためを思って助言しただけだよ｣
｢っ･･･俺、Aちゃんの家行ってくる！！｣
｢はぁ！？バカ！何いってんだよ！これから飛行機乗っていくっていうのに｣
｢最終便に間に合えばいいじゃん！ねぇ、戻って！｣
運転するマネージャーに、大声でそう告げる。
でも、そんな一言で車は止まる訳なくってマネージャーがバックミラー越しに焦りの表情を見せる。
｢ちょ、正気っすか？｣
｢当たり前じゃん！｣
｢俺は戻れねぇよ｣
｢･･･じゃあ、俺だけ降ろして！タクシー乗っていく！｣
信号で止まったのをいいことに俺は鞄と一緒に車から飛び出して
後ろから聞こえる、翔ちゃんの声も聞かずに
タクシーを捕まえて、Aちゃんの家に向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 406人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にゃん | 作成日時：2017年11月29日 0時
