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20.ビジネスキス ページ20
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｢雅紀く･･･もぅ･･････んっ｣
止まらないキスの雨に
雅紀くんの胸を数回軽く叩くとようやく自由にしてくれた。
｢ごめん、嬉しくって(笑)｣
｢それでも、多すぎです！｣
｢Aちゃん慣れてないとこが可愛い｣
｢･･･雅紀くんは、慣れてるんですね｣
その言葉に、雅紀くんは目をギョッとさせて
｢そ、そんなことないよ！！｣
って、弁明しようとしたから
｢お仕事でも、しますもんね？｣
って言い返した。
なんだか、慣れた様子に見えない彼の過去の女性に勝手に嫉妬して
｢怒んないでよ〜ビジネスキスなの！｣
｢それでも妬いちやいます･･･｣
｢ほっぺ膨らませないの(笑)｣
｢だって、雅紀くんが･･･！｣
｢妬きもちやいてくれるの嬉しいよ？｣
｢･･････｣
｢俺、翔ちゃんとか松潤みたいにロマンチストじゃないから、かっこいい言葉なんて言えないけどさ･･･Aちゃん一筋だもん、｣
｢･･･重いとかおもわないんですか？｣
｢思うわけないじゃん！どれもこれもAちゃんなんだもん。Aちゃんが好きだから｣
そんな言葉一つで嬉しくって
妬きもち妬いた自分がバカに思えて、ごめんなさいの意味も込めて
雅紀くんに、もう一度ギュッて抱きついた。
｢あ、でも一つだけ･･･｣
｢一つだけ･･･？｣
｢敬語やめよう？(笑)俺たちカップルなのにね？｣
｢はい･･･じゃなくて、うんっ｣
｢ふふふっ(笑)慣れるまで我慢かな｣
って言うと、私の頭を撫でて優しく抱きしめ返してくれた。
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作者名：にゃん | 作成日時：2017年11月29日 0時
