19.キスしていい？ ページ19
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雅紀くんに好きって言われて、それだけでパニックなのに
抱きしめられて、また好きって言ってくれて
嬉しいような、切ないような･･･気持ちの整理がつかないのに雅紀くんはまた、口を開く。
｢･･･俺と付き合ってくれる？｣
｢付き合うって･･･彼女にってことですか･･･？｣
震える声で顔を上げて話すと
雅紀くんが、私の顔をジッと見つめて
そう。って私の答えを伺うようにぎこちなく頷いた。
｢でも、私なんかが･･･｣
｢Aちゃんがいいの！俺はAちゃんじゃなきゃダメ。･･･Aちゃんは他の女の子が俺と付き合ってもいいの？｣
｢いや･･･です。｣
｢俺も他の男がAちゃんと付き合うの許せない･･････だから、｣
｢雅紀くん･･････｣
｢うん？｣
｢私、雅紀くんの隣に居たいです･･･ずっと･･･｣
｢･･･イエスってこと？｣
恥ずかしくて、ドキドキして何も言えない代わりに一つ頷けば
雅紀くんが正面に回って、私に抱きついた。
もう本当に、さっきから抱きつかれる度に変にドキドキして心臓に悪い･･･。
｢ねぇ、Aちゃん･･････｣
｢はぃ｣
私も雅紀くんがそうしてくれるように
勇気を振り絞って、腰に手を回すとぎゅーって抱きしめた。
｢キスしてい？(笑)｣
｢へっ！？｣
｢いい？･･･てかするけど。｣
って声に、驚きで顔を思わず上に向けた私に有無を言わせず
背中に回ってた手を後頭部にまわして雅紀くんの顔が間近に迫る。
｢んっ･･･｣
ギュって目を瞑ったのと唇に唇が重なったのは同時で
柔らかい雅紀くんの唇が何度もリップ音を響かせて重なる。
あぁ、、私･･･今世界で一番幸せかも･･･。
ううん、かもじゃない。幸せだ。
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作者名：にゃん | 作成日時：2017年11月29日 0時
