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「忘れ物？」
少し前を歩く後ろ姿。
表情は見えないけど、声が優しい。
「いつも俺の行ってるとこでもいい？」
急に振り向かれて、不意に合った目。
「ごめん、俺、歩くの速かった…？」
「あ、いえ、大丈夫です、全然…」
「いつも男同士で歩いてるから
さっさと移動するくせがついててさ、、」
あなたは隣に並んで、速度を落とすんだ。
「Aさんといる時はゆっくり歩こ。」
あなたはどんなつもりだった？
私は、あなたの思惑通りだったよ。
.
.
.
.
初めて入る、そのお店は
禁煙席と喫煙席とが階で区切られていて
ミンソクさんは二階に行こうとして辞めた。
「大丈夫ですよ…？」
「いや、いいのいいの。
癖ってほんと怖いね。」
会社の喫煙スペースで、よく見かけたものだ。
昨日話した時は、そういえば一度も吸わなかったけど。
大丈夫とは言っても、手持ち無沙汰だろう。
それにきっと、落ち着く術がない。
吸わない私の単なる想像でしかないけれど。
私はたぶん、よっぽど心配そうな目で見ていたのだろう。
ミンソクさんは突然プッと吹き出した。
「なにも俺はヤク中じゃないんだから。
そんな心配しなくて大丈夫だって。」
「いや…、だっていつもならこのタイミングって吸いますよね？だから、落ち着かないんじゃないかと思って…」
「んー、まあ、そうだね。
でも大丈夫、ありがとう。」
優しくにっこり笑いかけられて、下を向く。
「…ていうか、、
やめればいい話なんだよね、単純に。」
周りがみんなやめてくから肩身狭いんだよ、
って、イタズラっぽく笑って、それから、、
「Aさんにやめろって言われたら
やめられる気がすんだけどなあ。。。」
天井を見上げて、そんなことを言うんだ。
その会話をしていいのは
相手が居ない人だけよ。
そんな常識は通じる人にしか意味を成さない。
あなたにとっても、残念ながら私にとっても。
一瞬の沈黙を破るように頼んだものが来て
会話は完全に流れた。
早食いのミンソクさんに合わせるように
慌ただしく食べていたら途中で、ゆっくり食べなさいと諭された。
やっぱり手持ち無沙汰のミンソクさんは
困ったことに、ゆっくりなんてとても食べられない私をただ、優しく見つめていた。
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yucca(プロフ) - すずさん、お久しぶりです。お元気ですか？またすずさんのお話が読みたいなぁ(^^♪ (2018年5月27日 19時) (
レス) id: 205d08e47e (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - アキさん» アキさんいつも優しい言葉をかけてくださってありがとうございます〜！ゆっくりペースかもしれませんが、丁寧に書きたいと思いますのでよろしくお願いします！ (2018年2月16日 17時) (レス) id: b8bc3155f8 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - はなほさん» お待たせしました！笑 やっとこさです。あとはここからみんなの魅力を偏らないように書かねば…！ (2018年2月15日 17時) (レス) id: b8bc3155f8 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - はぐさん» はぐさん、いらっしゃいませー！笑 のんびり更新になりそうですが、またお付き合いお願いします！ (2018年2月15日 17時) (レス) id: b8bc3155f8 (このIDを非表示/違反報告)
はなほ(プロフ) - すずさん» ついに意外な人の登場ですね、待ってました！なんとなくこの雰囲気にぴったりな気がします＾＾すずさんの書くKがとんな人物になるのか楽しみにしてますね！＾＾ (2018年2月15日 2時) (レス) id: 756f60358c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず
| 作成日時：2018年1月27日 15時
