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翌日は天気予報通りだった。
お昼前から降り出した雪は
外の景色をゆっくり着々と白くした。
【今日午後から外出になってるけど？】
デスクの上で震えたスマホ。
メッセージを見るのにパスを入れるのは
もう慣れた。
部署の全然違うあなたがいつもどうやって
私のスケジュールをチェックしているんだか
知るよしもないのだけど、そんなことはどうでもいい。
端折るとこは端折り
必要なことだけ、
あなたとの関係性そのものだ。
【急な依頼でお客さまのとこに行くの。】
【まさか車？】
【車だけど、運転ベクちゃんだよ】
やりとりはそれで終わった。
ベクちゃん経由で知り合ったのに
ベクちゃんの名前が出るとだんまりを決める。
心当たりがないわけではないけど
肝心なのは何事も深く突っ込まないことだ。
「A〜
そろそろ行くぞ〜」
切ったばかりの髪が気に入らないのか
しきりに触るベクちゃん。
社会人にしては長いよね、って
ついにお客さまにまで言われてしまったらしい。
つまるところ、ついこの間まで大学生みたいな
髪型を違和感なく維持していた30代、それこそベクちゃんだ。
年上だけど同期。
だからタメ語で話していいと初対面でお許しを得た。
女子よりも女子力が高く、誰からも可愛がられ、ベクちゃんなんて愛称が似合ってしまう
中性的な人なのだ。
ただ、この人は、当たり前だけど
所々しっかりオスであり、油断ならないという認識もある。
「なんだよ、さっきより全然積もってる！」
「ほんとだね〜」
「雪って傘差す？」
「差すんじゃない？」
大人になってもソワソワするものだ。
雪に慣れていない土地の者としては特に。
「A、すっ転ぶなよ〜」
「だいじょーぶ！これ雪用！」
「いつのまにそんなもん買ったんだ！
俺なんか普通の革靴だかんな、もう染みてっから！」
いい大人が騒いで、ってどっかでは思うし、、
でもこんな時もないと生き辛くなってきたのも
事実だ。
言えることは、まあ、世知辛い、そんな言葉しか出てこないのだけど。
「A、雪の時はどこ走るか知ってるか？」
「絶対わだち！」
「よく出来ました。」
ベクちゃんの綺麗な手が私の頭を撫でる。
ベクちゃんの薬指に指輪はない。
私にはどんな選択肢があったのだろう。
私は、どこで間違ったのだろう。
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yucca(プロフ) - すずさん、お久しぶりです。お元気ですか？またすずさんのお話が読みたいなぁ(^^♪ (2018年5月27日 19時) (
レス) id: 205d08e47e (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - アキさん» アキさんいつも優しい言葉をかけてくださってありがとうございます〜！ゆっくりペースかもしれませんが、丁寧に書きたいと思いますのでよろしくお願いします！ (2018年2月16日 17時) (レス) id: b8bc3155f8 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - はなほさん» お待たせしました！笑 やっとこさです。あとはここからみんなの魅力を偏らないように書かねば…！ (2018年2月15日 17時) (レス) id: b8bc3155f8 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - はぐさん» はぐさん、いらっしゃいませー！笑 のんびり更新になりそうですが、またお付き合いお願いします！ (2018年2月15日 17時) (レス) id: b8bc3155f8 (このIDを非表示/違反報告)
はなほ(プロフ) - すずさん» ついに意外な人の登場ですね、待ってました！なんとなくこの雰囲気にぴったりな気がします＾＾すずさんの書くKがとんな人物になるのか楽しみにしてますね！＾＾ (2018年2月15日 2時) (レス) id: 756f60358c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず
| 作成日時：2018年1月27日 15時
