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蜜:｢(…て…えっ…｢連れ出す…迎えに来た？｣)
ギャーーーっっ！！！｣
鳴:｢やっぱそう簡単にいかないかー｣
逃がすかよ…
蜜柑を追いかけて…抱き締める…
A:｢逃がさない！ふざけないでよ！！
私が…どんだけ…あれからあんたを探したと思ってんだ…あの時目が覚めて…あんたがいなくなった事を…どんな思いで受け止めたと……今まで…この瞬間のために…っ
あんたにもう一度会うために…どれだけの思いでここまで生きてきたと思ってんだ…っ人のこと…忘れてんじゃないよ…バカ…っ
記憶も…あの時の石も失くしたとしても…あんたは…私のもんなのよ…っ｣
蜜:｢(何で…無茶苦茶な事を言われてるだけなのに…全身が…髪の先まで…この人に触れられた所から…電気が走ったように…苦しいくらいの愛しさで…震えてる…
何で…)……あ｣
蜜柑は私のポケットの中に光ってる物を見た…私はポケットから袋を取り出して…欠片サイズの蜜柑の石を出した…
『この石が…いつかあなたの手に渡る時…失った記憶を…超えて…どうか蜜柑を…一番好きな人を…ちゃんと思い出せますように…
願いを込めて…』
蜜柑が石を握った…すると握ったはずの石が消えた……
ザ…ザァ…
蜜柑が……私を見る………
蜜:｢…かな……A…っ｣
蜜柑……っ
鳴:｢蜜柑ちゃ…｣
翼:｢記憶が…っ｣
私と蜜柑は嬉しくて額を合わせた…
棗:｢(今井…)｣
翼:｢蜜柑…俺は？俺の事…｣
蜜:｢つば…さ…先輩…？ナル…先生…っ……えっと…殿…先輩…？
あ……棗…ルカぴょん……｣
棗・ルカ:｢蜜柑…っ/佐倉…っ｣
私達は…涙を流しながら……笑った…
蜜:｢この奇跡は…ウチが起こしたものじゃないよ…Aに渡された…あの石を握った時…声がしてん…
すごく懐かしい…女の子の声…何でか分からんけど…その声がウチの中の記憶の波を…大きく呼び起こしてくれた気がするねん…
ウチはその人の事…すごくすごく…誰よりも大好きやった気がする…｣
蛍……
蜜:｢思い出せへんけど…会いたいなぁ…その人に…｣
それから私達は…蜜柑に…アリスの事…仲間の事を話したり…五島先輩が蜜柑に謝罪した…
それとアリス狩りの誘拐事件の事も……そして…蛍…今井先輩の事に話したら…蜜柑が頭を抱えてる…
蜜:｢いきなり何か…こみ上げてきて…何で…何でこんなに…まるで…ウチの魂の半分…失ってた事に気付いたみたいな気持ち…｣
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作者名：わー | 作成日時：2016年2月20日 18時
