☆322 ページ28
もうすぐ…すべて消えてしまおうとしても…
ー回想ー
鳴:｢今日はみんなに…みんなのクラスメイトである佐倉蜜柑ちゃんについて…知ってもらいたい大事なお話があります｣
佐倉が…この学園を去る……それ以上に…もっと最悪があるなんて…
学園の思い出どころか…友達の存在すら佐倉の中から…消えてなくなるなんて…
何より大切な両親の存在まで…どれだけ自分を愛してくれる人がいたか…そのぬくもりも…どれだけ自分が…誰かを大切に思っていたか…その想いも…
泉水・柚香:『蜜柑』
蛍:『蜜柑』
A:『蜜柑』
ー回想終わりー
ー寮ー
棗side
蜜:｢ウチな…もう一生分泣いたとおもう…みんなの心の中のウチは今…きっと泣き顔だらけや…
あの時も…Aと蛍と別れた時も…ウチは泣き叫んでた……このままウチが学園を出るまでに…2人に会えへんかったら…2人の心の中のウチはずっと泣き顔のままや…
ウチ…そんなん…イヤや……みんなの中に…悲しいウチは…残したくない…ウチはみんなの中でずっと…笑っていたい……ウチの中のみんなの記憶が…跡形もなく消えたとしても…みんなの中にウチが残る限り…きっと…ウチらはお別れなんかじゃない…
ウチは笑って…みんなの中に…ずっとずっと一緒にいたい…だから…ウチは笑う…学園での最後の瞬間まで…限られた時間をみんなと…笑って過ごしたい…｣
俺らは…忘れない…ぜったい…いつまでも…お前のこと…いつまでも…
ーB組ー
鳴:｢蜜柑ちゃんが学園を去るにあたって…クラスメイト・中等部・高等部…蜜柑ちゃんのお友達みんなで…蜜柑ちゃんの最後の授業の日に…｢思い出の授業｣をとりおこないたいと思います…蜜柑ちゃんと過ごした時間を…
自分の中で最も印象的だった事を改めて思い返し…消える事なく…僕らの心に…深く焼きつけましょう…
皆で持ちよった思い出を共有し…蜜柑ちゃんが学園の記憶をすべて失くしても…僕ら全員が…蜜柑ちゃんのアルバムになれるよう…当日僕らの中にそれぞれ各自の色で輝いた…虹のように素敵なアルバムが完成する事を楽しみにしてます｣
ー寮ー
蜜柑side
委:｢あ、蜜柑ちゃん…今日はAちゃんの部屋に泊まるの？｣
蜜:｢うん！｣
アンナ:｢ねぇねぇ明日は私の部屋に泊まりにきてー♡｣
野:｢私もー！｣
蜜:｢うん！｣
｢いいなー最後の日まで自由に色んな部屋に泊まれる許可もらえてー｣
｢バカ者…｣
｢あ…いけね;｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わー | 作成日時：2016年2月20日 18時
