☆307 ページ13
のばら:｢(彼をどうか許して…
彼のふりしぼる勇気を…どうか信じて…蜜柑ちゃん…お願い……)｣
のばらちゃんは涙を流しながらにウチにそう言ってる…
するとペルソナはウチに手を差し出してきた…
ペ:｢君を…初校長の手から守るために…ここから連れ出す手助けをさせて欲しい…
この申し出が君にとって…どれだけ身勝手に映り…信用ならないものかは…十分…承知している…
私のおかした数々の過ちが…この先許される事はないことも……君の父や…仲間を…手にかけたこの手を…
この手をとることが君にとって…どれだけ苦痛であるかも…罪を…どうか償わせて欲しい……これから一生かけて歩く…贖罪の道への第一歩を…
おかしてきた罪から…目を背けることの愚かしさを…その身をかけて気付かせてくれた…のばらや…行平先生みたいに…報いるためにも…一歩を…踏み出させて欲しい…｣
ウチは…ペルソナの言葉信じ…ペルソナの手を握る…
この手は…お父さん…のばらちゃん…A達や多くの人を苦しめてきた…そしてこの人自身を…
蜜:｢一緒にここから逃げるとしても…この先その力で…誰も…傷つけずにいることできますか？｣
昴:｢(佐倉…！？)｣
蜜:｢あなたは…誰よりも強い人…アリスも…その境遇を今まで生き抜いてきた心も…
だからこそ…人を傷つけない強さを…きっと持ってるハズ…
お父さんやのばらちゃんが…あなたを信じて…命を懸けたように…ウチも…あなたと…そう信じてみたい……ウチにも…見せて下さい…その強さを…｣
『レイ…頑張れ…お前ならきっとできる』
蜜:｢今度こそ…お父さんやのばらちゃん…みんなに…｣
ペルソナはウチが握ってる手を握り返す…
ペ:｢分かった……君をこの先…この命を懸けて…初校長から守る…
もう二度と…誰も傷つけないと誓う…自分のためにも…手を差しのべてくれた…大事な人達の人生を…ムダにしないためにも…｣
またペルソナの手を握り返す…
ペ:｢行こう…追手が来る前に…君の望む場所へ…
のばらを…どうか頼みます｣
昴:｢分かりました｣
のばら:｢(ペルソナ…蜜柑ちゃん…頑張って…どうか無事で…)｣
ド…
な…何今の震動…っ…本部付近に今何か…
ザ…
！
昴:｢2人共…早く行け！｣
追手が来る…っ…すると床が…
ピキ…ピキ…ゴ…
｢わああ…｣
え…床を…ゆ…床を腐食のアリスで…崩したっっ！？
う…うそーーーーーーっっっ
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作者名：わー | 作成日時：2016年2月20日 18時
