☆141 ページ47
鳴海side
僕は墓であの人を待っていた…
柚香:｢ナル…｣
鳴:｢久しぶり柚香先輩。志貴さんも…ここにいれば必ず会えると思ってた。
蜜柑ちゃん達に会えば、先輩は必ず先生のとこに来るって思ってたから……うちの子達が随分お世話になりまして…
子供達はどこに？｣
柚香:｢………知らないわ。運が良ければ今頃、自力で学園に戻ってるはず｣
鳴:｢そう…じゃあちゃんと帰してくれたんだね。蜜柑ちゃんともちゃんと会えたんだね。どうだった？｣
柚香:｢………生意気なクソガキだったわ…あたしを真っ向からにらみつけて、いやなくらい同じ目をしてた。あれがあたしの子……
あの時の子供が…まさかアリスとして学園にいたとはね………｣
鳴:｢蜜柑ちゃんは先輩にそっくりだよ。まっすぐで、何にもくじけない…あきらめない…
ときどき僕にはまぶしくて……でも目をそむけることができないんだ。
用件を言うよ。あなたが奪った子供達のアリス、それとあの日、僕から奪った一部。それと一緒に奪ったものを返してほしいんだ｣
柚香:｢……奪うつもりはなかった…手元が狂ったのよ…あんたが初めてあたしにアリスを使おうとするから。あんたがあんまり本気だったから。あたしはあんたの本気にもう一生こたえる事はできないから…
あんたの未来をあたしから断ち切りたくて…………｣
鳴:｢おかげで僕はあの日以来、いまだ愛も恋も分からない以前の僕に逆戻りだよ｣
返してほしいんだ…僕の恋心を………あの日一緒に奪った……
柚香:｢だめよ。返したらあんたまたあたしを追いかけるから…恨むなら恨めばいいわ………あの時の事が許せないなら…今も昔も………あたしはあたしのやり方でしか動けないから。
あんたが……あんたのやりたいようにしか動かないように………
………ナル、あんたは何で、学園にとどまっているの？……あの日の約束を守ってくれてるの？………それとも｣
ナル:｢………さぁ、どうだろうね………｣
柚香先輩は袋を置いて志貴さん一緒に消えた
鳴:｢せんぱ…………｣
袋に入ってるのはアリスストーンだった
ー寮ー
Aside
委:｢蜜柑ちゃんはやくーー｣
バタバタ……
ス:｢何モタモタしてんのよ急ぎなさいよ｣
蜜:｢だってーーーー;｣
心:｢早く行かないと蛍ちゃんの病院の面会時間終わっちゃったりしてー｣
蜜:｢えーー:まってーー！｣
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作者名：わー | 作成日時：2015年12月27日 19時
