☆123 ページ29
櫻野:「いいだろう。しかし殿内が抜けた君達5人で穴をみつけたところで何かが出来るとは思えない。
自己満足で敵を追いかけるというだけなら、そんな危険なカケに僕らは乗る気はない。
君達の不在を学園側にごまかせるのはもってせいぜい2日間。その間君ら5人で穴を抜け敵を追いかけて無事怪我もなく学園にも知られず、目的を達成し確実に学園を戻ってこれる勝算はあるのかい?」
戻ってこれる勝算…
棗:「誰にモノ言ってんだテメェ」
蜜:「棗…」
棗:「俺が行くんだ。勝算のねえバクチだと思ってのか」
A:「そうだね…それにルカもいる」
棗:「この影ヤローについてはらしらねーがな」
A:「ははは;」
翼:「(カッチーーン)」
A:「蜜柑はどうなんだよ」
蜜:「ウチは…ウチは…みんなを守りたい。
ウチの無効化でアリスの攻撃からすこしでもみんなを…みんなを守る…っ」
殿:「…正直言うと、お前らをここまで連れて来さえすりゃらどーせ穴なんか見つかるわけないだろーし、あきらめるに決まってるってたかくくってたとこあったけど…
お前ら、目的達成の成否にかかわらず必ず無事期限内に帰ってくると誓え。
俺はお前らの約束履行のための人質だ」
蜜:「殿先輩…っ」
翼:「分かった。誓う」
蜜:「ちかいます………っ」
A:「誓う」
ルカ:「俺も…誓います」
棗:「誓う……かどうかは分からない」
殿:「(怒)……もしもの場合は俺が全責任をかぶる。
こいつら、行かせてやってくれ」
ー廊下ー
カツンカツン…(歩く音)
殿:「ききたい事がある。穴はどこに通じてる?」
櫻野:「どこにでも…」
殿:「え…」
櫻野:「通る者の頭にある程度具体的に実在の行き先のイメージがあればどこにでも通じる。
穴は1つ前に通った人間の出た場所くらいなら記憶しているから、君達が追っている人間の出た場所もおのずと分かるだろう」
殿:「お前らの正体って…」
昴:「聞かない約束じゃなかったか?」
櫻野:「ほら、まもなく到着だ」
18人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:わー | 作成日時:2015年12月27日 19時