episode 15 �� ページ8
じゃあどういう船なんだ?
黒髪の男は、煙草を咥えてマッチで火を灯しながら次の言葉を続けた。
「ここは、海賊船だ」
「かいぞく、せん?」
「そう、ここは赤髪海賊団のレッド・フォース号の中だ」
そう言われて、しばらく何も言えなくなる。
これは困った。何に困ってるかって、ほんと"全て"になんだけど。
ここは正直にそのまま伝えるしかないな。
「すみません」
「ん?どうした?」
「今って、どういったリアクションが正解なんですかね?」
「は?」
「そもそも『かいぞく』って何かわからなくてーーー。というか、自分の名前しか覚えてないって言ったら、、、困っちゃいますよね?」
思い出そうとしても何一つ思い出せる記憶がなかったこと、そして今聞いたことを踏まえて俺の身に起こっていることが何か確定した。
まさか自分の身に絵に書いたような展開が起こるなんて。しかも、なかなか質の悪そうなやっかいなやつだったりする。
自分の名前はどうにか覚えてるけど、あれだよ。あれ。
あの台詞。こういう時に使うんだな。
まさか自分が使っちゃう日が来るとは。
、、、笑うしかないわ。
《ここはどこ?わたしはだれ?》
(どこから来て何をしていたのか、俺は何者なのか、そして今存在する世界観すらわからないんだもの)
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t(プロフ) - とても面白かったです！！続き待っています！ (2021年5月1日 18時) (
レス) id: 738730b1ba (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - 名無し87778号さん» コメントありがとうございます!更新は頗る遅いですが、続きを書く気満々なので待っていてください。 (2020年10月29日 22時) (レス) id: 08f2f54cf6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し87778号(プロフ) - 続きを楽しみにしています！ (2020年9月6日 12時) (レス) id: fa16a757ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のあ | 作成日時：2020年5月16日 20時
