episode 12.5 �� ページ15
【マルコ side】
歩き慣れた船内の通路。
一際大きな扉の前で立ち止まり、扉をノックした。
「誰だァ、入ってこい」
部屋の中から聞こえたオヤジの声を合図に、扉を押す。
「マルコか、どうした」
「、、、この間話した奴の件で報告してェことがあってよいーーー、」
おれは島に着いてからのことをオヤジに話した。
島から離れていく赤髪の船を見ているうちに、脱力していた身体はもとに戻っていた。
Aが落としていった子電伝虫を拾い上げると、まだ通話が切れていない状態だということに気づく。
もう一度船を確認すると、Aを抱き抱えた赤髪は船内に入っていくところで、電伝虫を持っているある人物と一瞬目が合ったような気がした。
あいつはたしか、副船長のベン・ベックマン。IQが頗る高く、頭がキレる奴だと聞いたことがある。
おれは子電伝虫越しにAとの関係を聞くと「、、、だとしたら?」と返ってきた。あいつが海賊だなんて予想外だったが、赤髪の仲間なら身の保証は安心できるなと心のどこかでホッとしている自分がいた。
、、、なんでそう思ったのかはわからねェが。
そして、ベン・ベックマンは「また近いうち会うことになる」、「それまで、その子電伝虫預かっといてくれや。白ひげんとこの不死鳥さんよ」と言い通話は切られたのだった。見えなくなっていく船を見つめていると、どこから現れたのやらサッチが隣に並んだ。
「、、、いつからいたんだよい」
「ん?お前が海兵を一蹴りした後あたりから」
ほぼ最初からじゃねェかよい、と思いながらサッチの方をジト目で見る。
「逃げられちまったな。しかも赤髪の仲間だったとはびっくりだぜ」
「、、、とりあえず、おれはオヤジに報告してくるよい。お前はどうせ酒場のやつらに根掘り葉掘り聞くつもりなんだろい?、、、簡単に口割るとは思えねェがな」
大層な秘密を抱えた仲間を任せるくらいだ。酒場の奴も何かしら赤髪と繋がりのある奴に違いねェ。
サッチのコミュ力で、少しでも情報を聞き出せればいいがねい。
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t(プロフ) - とても面白かったです！！続き待っています！ (2021年5月1日 18時) (
レス) id: 738730b1ba (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - 名無し87778号さん» コメントありがとうございます!更新は頗る遅いですが、続きを書く気満々なので待っていてください。 (2020年10月29日 22時) (レス) id: 08f2f54cf6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し87778号(プロフ) - 続きを楽しみにしています！ (2020年9月6日 12時) (レス) id: fa16a757ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のあ | 作成日時：2020年5月16日 20時
