episode 17 �� ページ14
母さんもとい、ベンが煙草の火を消しながら言葉を続けた。
「だれかは必ず分かることだ。接触する機会がそのうちくるからな」
「え、そうなの？」
「ベンの言う通りだ。だから、それまでのお楽しみってことでとっておけ。さ、そろそろ宴の準備でもしてくるか。主役も目覚めたことだしな」
「主役って、、、俺のこと?」
「そうに決まってるだろ。赤髪海賊団のお姫さんの帰還だ。みんな楽しみに待ってたんだ」
「始まる頃にまた呼びにくる。それまでゆっくりしておけ」
俺の頭をわしゃわしゃと順番に撫でてから、ふたりは部屋を出ていった。
ボフッと身体をベッドに沈めて、天井を見ながらしばらく考えた。
フェイさんからすると"とんでもない奴"。ウチの船長のシャンクスの知り合い。そして、そのうち必ず接触する人物。いろいろ出たけど、敵なのか味方なのかすら分からない。でも、さっきの話し方からすると敵ではなさそうな感じだったな。
そして、なんとなく思い浮かぶのは２度も助けてくれたあの人ーーー
「あ、俺名前も聞いてなかった」
２度も助けてもらっておきながら、名前すら知らなかったと今さら気づく。自分の名前も名乗ってないし、お礼も言い逃げみたいになっちまったな。
「もし、また会えたら教えてもらお」
その時は改めてお礼を言おう。
そして俺の名前も教えよう。
会えるかも分からないのに、どこか期待している自分。ちょっとおかしいと思うけど、こんな気持ちになるのは初めてかもしれない。ついこの間会ったばかりの人なのに、また会いたいと思ったりしている。ピンチの時に助けられてるから、好感を持っているのは確かだけど。
そんなことを考えていると、俺を呼ぶ声がした。
軽く支度をして、みんなが待つ甲板へ向かうために部屋の扉に向かった。
《気になるあの人》
(あの人を思い浮かべた時、心拍数が上がったのは気のせいかな)
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t(プロフ) - とても面白かったです！！続き待っています！ (2021年5月1日 18時) (
レス) id: 738730b1ba (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - 名無し87778号さん» コメントありがとうございます!更新は頗る遅いですが、続きを書く気満々なので待っていてください。 (2020年10月29日 22時) (レス) id: 08f2f54cf6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し87778号(プロフ) - 続きを楽しみにしています！ (2020年9月6日 12時) (レス) id: fa16a757ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のあ | 作成日時：2020年5月16日 20時
