episode 17 �� ページ12
いつまでも仲間の誰かに守られてるわけにもいかない。たしかに、この海賊団には俺に守られるような弱いひとはいない。みんな屈強な漢ばかりだ。でも、俺も赤髪海賊団の一員だから。みんなと一緒に闘いたい。俺だってみんなを、だれかを守れるようになりたいんだ。
そう伝えると、「まあ、いつかはそう言ってくるだろうなとは思ってた」、「お前も男だもんな」、「これが親離れってやつか」とか、いろんな反応があったが反対するひとは誰一人いなかった。
そこで修行の場に選ばれたのが、フェイさんのところだったのだ。
計画していたのより帰ってくるのが早くなっちまったんだけど。
「どれだけ修行で身に付けたのかは、追々見せてもらうとするか。まあ、あの高さの崖から飛び降りることができたんだ。身体能力も上がってそうだな」
ベンが煙草をふかしながら言う。
咥え煙草が相変わらず似合うなあと思いながらボーッと見ていると、忘れ去っていたことを思い出す。
「あっ！そういえば、」
「ん?どうした?」
「バレちゃったんだよ！俺の体質のこと！海兵と、あとッ」
「、、、あ〜、その件だが」
プルルルル、、、プルルルル、、、
シャンクスの言葉を遮り電伝虫の音が部屋に鳴り響いた。
電伝虫の１番近くにいたベンが受話器を取るのかと思っていたが、俺に取れと顎で合図をする。なんで俺なのか分からなかったが、渋々受話器を取った。
がちゃ
『やっと出たね、もしもし?』
「フェイさん！」
電伝虫から聞こえた声はフェイさんのものだった。数日前まで毎日聞いていたのに、もう既に懐かしさを感じた。
『A、無事に船に乗れて良かったじゃないか。それはそうと、あんたに言っておかなきゃいけないことがあってね。しつこかったストーカー海兵いただろ?』
「！、丁度今シャンクス達にその話をしようとしてたんだ」
『何があったのかは全部シャンクスたちに報告済みだよ。あと、あの変態海兵のことは心配しなくても大丈夫。あたし達だって元は海賊さ。口封じるための方法なんていくらでも知ってるからねぇ。Aのことが外部に漏れないよう血祭りにしといたから！あたしらをダシにつかって、Aをいいようにしようとしてたのにも腹が立ってたからねぇ。ナメられたもんだよ、まったく』
血祭りって、、、
あえて何をしたのかは聞かないでおこう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 143人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
t(プロフ) - とても面白かったです！！続き待っています！ (2021年5月1日 18時) (
レス) id: 738730b1ba (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - 名無し87778号さん» コメントありがとうございます!更新は頗る遅いですが、続きを書く気満々なので待っていてください。 (2020年10月29日 22時) (レス) id: 08f2f54cf6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し87778号(プロフ) - 続きを楽しみにしています！ (2020年9月6日 12時) (レス) id: fa16a757ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のあ | 作成日時：2020年5月16日 20時
