人間観察�� ページ10
「あ、あのマルコ隊長これはなんですか?////」
「ん?嫌なのかよい、お姫様抱っこ」
普段ならマルコ隊長の口からお姫様抱っこなんてフレーズが出た瞬間「似合わないですよー」とか言って笑うのだろうが、今は笑えない。
「いや、そうじゃなくて〜////」
なんでこんなことをするのか聞きたかったのだが、、、
今の状況に全く頭が追いつかない。
それに拒めない自分、それは惚れた弱味！
さっきまでさんざんマルコ隊長を自己分析するために観察していたが、今は直視できない。それに緊張も重なって心臓がうるさすぎる、、、
やっぱり恥ずかしい！
どうにかしてこの状況を、、、
そうだ！いい逃げ道があるじゃない！
「ああそうだ、サッチ隊長に書類渡しに行かないとー」
「そんなものねぇよい」
「へ?」
「ありゃ嘘だよい。サッチに渡す書類なんて最初からねぇよい。お前といるための口実、、、」
「さ、左様でございますか////」
な、なんですとーーー！?
すごい棒読み感丸出しで思い付いたことを言った自分も恥ずかしいが、なんだかさっきから意味深な言動を炸裂させてるマルコ隊長にドキドキさせられ、顔も熱い。さっきのマルコ隊長の顔の赤さの比じゃないと思う。
そうか、これはあれだ！
やられっぱなしはなんとかー、って言ってたからその仕返し、、、
そうだ、そうに違いない！
そうと分かれば、恥ずかしがってたらマルコ隊長の思うつぼ。平常心、平常心
。
きっとこの後何か良いことがある筈、じゃなきゃこんなハプニングに合っているのに割に合わないと思う、そう絶対良いことが！
「くくく、本当お前ぇは面白い奴だよい。」
「マルコ隊長にそう言ってもらえて光栄です」
「なあ、A」
「何ですか、マルコ隊長?」
やればできるじゃないか、普通に会話できてる。
絶対マルコ隊長はまた何かしらアクションを仕掛けてくる。
こまま平常心を保ったままなんとかーーー、
「俺とするかい？」
「何をです?」
不意にマルコ隊長の親指の腹で唇を撫でられ、獣のようなギラついた瞳と目が合った。
「"イイコト"」
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作者名：のあ | 作成日時：2019年9月8日 1時
