Blue star ②【不死鳥】 (ページ25)

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健康診断③ ページ25

【マルコ side】

バタバタと忙しなくおれの部屋を出て行った。

「ったく、こっちの気も知らねェで。、、、危なかったよい」

まさか抱きついてくるとは思わなかった。

きっとおれの顔は今赤くなっていると思う。顔が熱い。ろくにこっちの方を見ずに出て行った所を見ると、気づかれちゃァいないと思うが、、、ヤバかった。
危うく手を出してしまおうかとも思っちまったよい。

さっき抱きつかれた感触を思い出していると、部屋の扉が開いた。

「なあ、マルコ。A見なか、、、ぶはッ！顔、真っ赤だぞ。くくくッ、どうしたんだよ」

中に入ってきたのはサッチ。
まためんどくさい奴に余計なもん見られちまったよい。

「、、、ノックしてから入って来いフランスパン。それとAならさっき出てったよい」

「ふーん。じゃあさっきまでふたりっきりだったのか。何してたんだよ～、愛の伝道師サッチさんに聞かせてみ。おい、そんなジト目で見んなよ！」

ニヤニヤと笑って、明らかに楽しんでやがる。

「この間の健診あっただろい」

「健診?ああ、あったな。なんだ、Aの奴引っ掛かったのか」

「これ。あいつの問診票だよい」

「ん?どれどれ、、、、、ぶッ！！おい、これあいつマジで書いてんのかよ、、、まさかあいつ病気だと思ってんのか」