隙だらけ�� ページ2
ーーーふと、いつだかAが語っていた惚け話のことが頭を過った。
きっとそのことがこの問題のタネになるんだろうなと思い、思わず声に出して笑ってしまった。
「サッチ、人が相談してるときに思い出し笑いたあ、どういう了見だぃ?」
「悪い悪い。思い出し笑いは間違ってねえが、打開策は見つかったぜ。お願いだからその覇気仕舞ってくんね?」
訝しげな表情をしつつも覇気を仕舞ってくれたようだ。
マルコ専用のマグカップを取りに行きながら、話を続ける。
「マルコ、あいつは隙がねぇんじゃねえ」
「あ?」
「むしろその逆」
「どういうことだよい」
「よく周りみてみろよ。あいつがポーカーフェイスになるのは、マルコ、お前にだけだ。あいつにとってお前が特別だからそういうことしてんの」
「、、、意味わかんねえよい」
「あいつ前に言ってたぞーーー、」
マルコ隊長を目の前にすると感情押さえられなくてニヤケちゃうんですよ、だからポーカーフェイス気取ってないと好きって感情が溢れて、マルコ隊長を困らせてしまうんじゃないかって心配なんです。
「ーーーってな。お前にとっては隙だらけじゃねえかよ。お前のためにやってる偽物のポーカーフェイスなんだからよ。っと、サッチさん特製コーヒーできたぞ、、、って」
カウンターの方を振り向けば、もうそこにはマルコの姿はなかった。
「ほんと世話のやける兄弟たちだぜ、まったく」
《隙だらけ》
(というより、あいつの脳内は常にまるこのこと《好きだらけ》だっつうの。)
指先に馳せる想い��(女主or男主)→←隙だらけ��(女主or男主)
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作者名：のあ | 作成日時：2019年9月8日 1時
