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はぁ、はぁ、はぁ…
これが鬼?足も速いし、攻撃したところで傷はふさがる。
「弱いなァ、全然妹弟のこと守れてねェじゃねェかよォ」
掴みかかられ、地面に押し倒される。
「見てろよ、今に八つ裂きにしてやるからな…」
「威勢だけは良いなァ」
次の瞬間、鬼の首が飛んだ。
そして、鬼は蹴り飛ばされて遠くに飛んだ。
「おい、お前…大丈夫か?」
日本刀…傷だらけの顔……詰襟の服…
噂に聞いたことがある。
鬼を狩る、政府非公認の組織”鬼殺隊”。
「あ、…大丈夫です。助けてくれて、ありがとうございました……」
立ち上がろうとすると、カクンと足の力が抜けて地面に座り込んだ。
「おい、大丈夫か……って」
ボロボロと涙がこぼれた。
「……うぅ、何で…何でこんな目に合わなあかんのや…。
アイツらは…何も悪いことしてへんのに、何でや…
悔しい、憎い、……情けない…」
妹弟を守れなかった自分が、情けない。
もう少し早く帰っていたら、土産なんて選ばずに帰っていたら…
今頃みんな笑ってただろうに。
「お土産ないのー?」とか言って笑いあえてただろうに…。
暫くして、家に戻って妹弟を埋葬した。
さっきの剣士さんも手伝ってくれた。
「……お前、これからどうするんだ?」
「妹弟たちの敵討ちがしたい。それが、私が生き残った意味やと思う」
「じゃあ、俺について来い。…俺は鬼殺隊の剣士、”不死川実弥”だ」
「私は、”霧島A”。ほんまに、鬼の殺し方…教えてくれるんか?」
「お前が強くなったら、考えてやるよ」
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作者名:カロリーメイト | 作成日時:2024年1月6日 7時