伍、 ページ6
「…ここか?すみませーん、胡蝶様の命令で来ましたー、階級甲の霧島でーす」
隠の人はこちらを見てほっとした顔をした。
「ありがとうございます。先程、胡蝶様の継子様が鬼を追って出て行かれてしまって…」
「分かりました。この方たちを蝶屋敷に運べばいいのですか?」
「あ、その方たちは処置がまだなのでこの方をお願いします」
そう言って示されたのは金髪の少年だった。
中では症状の進行が遅そうだった。
「お前、喋れるのか?あ、口までふさがれてるから無理か。
私は階級甲の霧島Aだ。…大人しくしてろよ」
「…(何だこの人、さっきの髪飾りつけた人とは違うの。…何者)」
「そもそもお前、鼻まで塞がれて呼吸できないだろ。待ってろ」
包帯を下ろしてやって顔を出した。
「騒ぐんだったら塞ぐからな。お前、名は?」
「我妻…善逸です」
「今回の新人か。桑島さんのところの奴だろ?」
「何で、じーちゃんの事を…」
「桑島さんは元柱だぞ?古参の隊員なら大体知ってるぞ」
我妻を担いで下山する。
「…夜明けだな。お前、人面蜘蛛倒したんだろう?凄いじゃないか」
「あ、ありがとう…ございます」
「緊張してんのか?階級が上とか関係ねぇよ。年は近いんだ、仲良くしようぜ」
「…あの、ずっと気になってたんですけど……女、ですよね?」
「さぁ、どっちだろうな(笑)」
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作者名:カロリーメイト | 作成日時:2024年1月6日 7時