【男主】We were born to make history【ユーリ!!! on ICE】

No.30 あと3日 ページ41

sideヴィクトル

「勇利！もっと卵を絡めるように！！美味しいカツ丼になるんだ！！」

勇利のエロスが見つかった。

まさかカツ丼だなんて思わなかったけどね。

曲は中盤を過ぎ、終盤に差し掛かる。
可憐なステップシークエンス。

前から思ってたけど、勇利のステップはなかなか、いや、かなり魅惑的だ。
評価が高い。

「そうだ！もっと美味しくなれ！！」

コーチングにも熱が入る。

一方でユリオは、まだアガペーが見つかっていないのが問題だ。

「ユリオは……うーん…………滝かな！」

「駄目ならちゃんと言ってくれ！！」

無償の愛なんて、フィーリングだから言語化して伝えることはできない。

だから、滝行して俺が伝えたいこと、見つけてきて！

そういう訳で、勇利とユリオを、滝行へ向かわせた。

「なんで滝行………」

隣でAがぼやいているけど、笑って誤魔化そう(笑)

「Aも行きたかった？」

「いや、いいよ」

Aは車椅子から立ち上がって、リンクを囲う壁にもたれかかった。

「ヴィクトルはさ、なんで勇利のコーチしようと思ったの？」

「勇利に惚れたから、かな」

『勇利もやるなぁ』Aの呟きを聞きながら、離れずにそばにいてを滑り始めた。

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