No.20 僕のコーチ ページ28
side勇利
僕の背中に、綺麗に蹴りが決まった時、正直死ぬんじゃないかと思った。
手加減って、知ってるかな…？
数秒前に、『これでヴィクトルにスケートする許可もらえる〜』なんて呑気にしていた自分を呪う。
「俺の方が先にヴィクトルに振付してもらう約束だった」
あ、そ、そうなの？
それは知らなかった…。
「お前は？」
「あっ、振付までして貰おうなんて、思わなかった…」
「はあ？！？！」
え、だってさ………
「1年休養させてまで何するつもりだったんだよ？てか日本のコーチで十分だろ」
まあ、確かに？
何で"僕の"コーチなんだろうね？
「大体グランプリファイナルの便所で泣くような奴が、ヴィクトルをコーチにつけただけで変わるか？？」
僕の顔を、下から覗き込んでくるユーリ・プリセツキー。
ああ、僕のこと舐めてるなぁ……(笑)
「僕、よく分かんないからさ、ヴィクトル本人に聞いてみなよ？」
この一言でひとまず収集がつき、僕とユーリ・プリセツキーと、気まずそうに合流したAでリンクに入った。
重くて分厚い扉を開けると、ひんやりとした空気が頬を撫で付ける。
久しぶりの感覚だ。
氷上のヴィクトルは、鮮やかにジャンプを決めた。
「来年用に振付してたショートプログラムだ……。来年やらねぇんなら、俺にあのプログラム、くれねぇかな…」
「綺麗だね」
隣で、2人が呟く。
僕も思わず、魅入ってしまった。
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駄人間K(プロフ) - ☆Rin☆さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2017年1月6日 21時) (
レス) id: c389418083 (このIDを非表示/違反報告)
☆Rin☆(プロフ) - この作品のおかげでユーリ沼にはまりそうで怖いです（笑）更新ヾ(〃＾∇＾)ｏ ﾌｧｲﾄｫｰ!!楽しみにしてます♪ (2017年1月6日 21時) (レス) id: f2c4ea5338 (このIDを非表示/違反報告)
夏生まれ - 楽しみにしています！！ (2017年1月5日 19時) (レス) id: 80ea5835ea (このIDを非表示/違反報告)
駄人間K(プロフ) - 夏生まれさん» ありがとうございます！！ハピエン、最後にはみんな笑えるよう、これからも更新頑張っていきます！これからもよろしくお願いします！！！ (2017年1月5日 8時) (レス) id: c389418083 (このIDを非表示/違反報告)
夏生まれ - このお話好き！！ちょっと、切ないのがたまらない…けどハピエン期待してます！！ (2017年1月4日 22時) (レス) id: 80ea5835ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：駄人間K | 作成日時：2016年12月1日 10時
