No.6 何故ここに……？ ページ11
sideA
俺は、ゆ〜とぴあかつきで、 居候させてもらっている。
勇利とは、幼馴染でもありルームシェアもする仲だ。
選手を引退して、所属していた長谷津総合病との契約が切れたところを、幼馴染であった勝生家の皆さんが俺を拾いあげてくれ、居候することになった。
実家に帰ればよかったのでは、という意見に答えると、親とは不仲だから、と言うのが理由になる。
居候させてもらっている以上は働かなくてはいけない訳で、しかしこんな身体だ。
いつも寛子さんの制止を振り切って、動かない身体に鞭を打って細やかな雑用をこなしている。
今もこうして、出来る範囲で雪掻きを手伝っているわけだ。
全く、もう4月だというのにすごい雪の量で、参ってしまう。
「Excuse me」
「Yes…？」
不意に背後から英語が飛んできた。
え、何この人めちゃくちゃいい声じゃん
咄嗟に『Yes』って返したけど………
振り返って俺はぎょっとした。
「ヴ、ヴィクトル・ニキフォロフ？！？」
そう、声の主はグランプリファイナル4連覇中のヴィクトルだったのだ。
「ユウリ・カツキの家はここで合ってるかな？」
「はい、合ってます、けど………」
すごいニコニコしてるよロシア美人……。
てかアレか、ヴィクトルが勇利のコーチするってマジだったのか…！！！
あの動画だいぶ拡散してたもんな……うん。
「て言うか、君、ヒガシノだよね？」
え、なんっ、…は？
この人、俺のこと、知ってるぅ？！？？
「その流暢な英語、聞き覚えがあったよ」
こっ、これが世界一モテる男か……。
尋常じゃないテクニックだっ！！
弟子入りさせてくれ(笑)
「ちょっと待ってくださいね！あ、どうぞ中入っててください！」
俺も急いでバックヤードに戻って、寛子さんと利也さんに報告をした。
2人は『なるほど朝届いた大量の荷物はあのかっこよか外人のお客さんのだったか』と納得していたが、俺は何故か途轍もなく焦っていて、とりあえず温泉に浸かっててくれ、なんて適当な指示をヴィクトルに出した。
さあ、問題は勇利だ。
呑気なことに、勇利は今爆睡中なんだ…。
起こすべきだよなぁ…………。
「勇利！起きて！！大変だよ！」
部屋に戻り、取り敢えず勇利の肩を揺らした。
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駄人間K(プロフ) - ☆Rin☆さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2017年1月6日 21時) (
レス) id: c389418083 (このIDを非表示/違反報告)
☆Rin☆(プロフ) - この作品のおかげでユーリ沼にはまりそうで怖いです（笑）更新ヾ(〃＾∇＾)ｏ ﾌｧｲﾄｫｰ!!楽しみにしてます♪ (2017年1月6日 21時) (レス) id: f2c4ea5338 (このIDを非表示/違反報告)
夏生まれ - 楽しみにしています！！ (2017年1月5日 19時) (レス) id: 80ea5835ea (このIDを非表示/違反報告)
駄人間K(プロフ) - 夏生まれさん» ありがとうございます！！ハピエン、最後にはみんな笑えるよう、これからも更新頑張っていきます！これからもよろしくお願いします！！！ (2017年1月5日 8時) (レス) id: c389418083 (このIDを非表示/違反報告)
夏生まれ - このお話好き！！ちょっと、切ないのがたまらない…けどハピエン期待してます！！ (2017年1月4日 22時) (レス) id: 80ea5835ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：駄人間K | 作成日時：2016年12月1日 10時
