冬物語 7

ありえない ページ32

*









和希







彼女おススメの
オシャレな店で
メシを食うことになった





しかし何か落ち着かない







アイツとこんな
シャレた店なんて
来た事なかったからなぁ






この店の雰囲気じゃ
まず、けんか腰の言い合いなんて
ありえない






お上品過ぎて
喧嘩なんて始まった日には
二度と
足を踏み入れることなんて
できそうもない







そう思っていた矢先








ウソだろ







後ろの席から
言い合いをする
カップルの声が聞こえてきた







思わず振り向いたら







和希「・・・マジかよ・・」汗







アイツ、A
何やってんだこんな場所で









「今すぐ帰ります！！」ムッ





今市「は？何言ってんだよ今来たばっかじゃん」怒





「ホント無理ですから！！」怒






今市「ほら、みんな見てるぞ」小声





「そんなのどうでもいいから出ますよ！！」






立ち上がり
今市さんの腕を掴んだ







今市「・・・何が気に入らないんだよ」困






「何でもいいでしょ！！」怒






こんな所
絶対和希に見られたくない



気付かれないうちに
早く此処から出なきゃ






今市さんの腕を
引っ張っろうとした瞬間








「きゃっ」汗







反対側の腕を
誰かに引っ張られた








和希「ちょっと来い」






「え？」汗






何で和希が・・






いつの間に気づかれたのか






今市さんはぽか〜んとしたまま
私たちの方を見ながら
どんどん遠ざかっていった









何も言えないまま
和希に腕を掴まれ
店を出た









というか
つまみ出されていた









和希「・・・何やってんだよお前」







「な、何って・・」///







ヤバイ
何で怒っているのかわからないけど
久しぶり過ぎて顔の筋肉が緩みそうだ






和希「いい加減さ、大人になれよ」







「お、大人だし」プイッ






和希「どこがだよ！恥ずかしいじゃん」






「和希に関係ないでしょ」つーん






この感じ懐かしい







和希「あれ誰」真顔






「じょうし・・、ううん、これから付き合うかもしれない人だけど何」







まだ彼氏じゃないけど
和希の手前そう言った






和希「ウソだろ？あんなイケメンが？」汗






「何その言い方、私には似合わないっていうの？」ムッ








私だってわかってるけど
面と言われると腹が立った








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