冬物語 7

友達 ページ22

*









お酒がすすんで
みんなパラパラ帰りだした







それにしてもこの男
なんでこんなにベッタリしてくるの








「もう臣ウザイ」怒







臣「いいじゃん」///





直人「やめなさい、嫌がってんだろ///酔っ払いが！」コラ







Aにベタベタする臣を押しのけ
間に座った






臣「ん‥‥むにゃむにゃ」zzzzz






直人「寝やがったコイツ」







臣はテーブルにうつ伏せた





「いつもこんなんじゃないのにどうしたんだろ」汗






直人「タイプだって言ってたじゃん」








「・・言ってたけど・・」汗







普段との差が酷い







直人「悪い男に引っかかんなよ」笑






「え」







直人「友達がダメ男にのめり込んじゃ見てらんないからさ、Aには良い男と付き合って欲しい」キッパリ






「・・・そ、そんな男に引っかからないし」








直人「大事な友達には幸せになってもらいたいよ」








Aの肩に腕を回した





「うわっ」///




直人「こんなことできる女友達はAだけだよホント」笑






「ハハ・・それはどうも」苦笑





直人「男と女の友情ってマジであるんだな」真顔








Aに視線を向けた








「あ、あるよ」









あぁ
泣きたい







そんな友情あるわけないじゃん





声に出して言いたかった






でも言えなかった








彼らと別れた後







声を出して泣きながら歩いた






あんなにはっきり
友達を連発されたら
好きだなんて口が裂けても
言えないよ









知りたくなかった









.









数日後





何もする気が起きなくて
休日の今日は家から一歩も出ないで
ソファに転がっていた







そんな時
インターフォンが鳴り
玄関を開けたら
隆二が立っていた









「・・・どうしたの」








隆二「いや・・携帯鳴らしてもライン送っても返事がないからさ・・心配して来てみたんだよ」









「あぁ・・」








隆二を部屋に通して
私はまたソファに転がった









隆二「・・・何だよ引きこもりかよ」






「うん」








隆二には視線を向けず
スマホに目を向けたまま返事をした








隆二「・・・はぁ・・」苦笑








なんとなく察した






そして俺も
床に転がって天井を仰いだ









コイツにとって俺も
只の友達かぁ









END

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