冬物語 7

太陽も月も☆涼太 ページ14

*









新学期
新しいクラスになり
朝ベッドから起きたくない







シーツに包まり
動けないでいたら
友達が部屋まで起こしにきた









玲於「A、まだ寝てんの？」







「・・・ん、行きたくない・・」






玲於「そんなの通用しねぇーから、ほら行くぞ」呆






シーツごと引っ張り
Aをベッドから落とした






高3になった途端これだ
２年までは楽しそうだったのに





学校へ行きたくない理由を
幼馴染の俺にも
全く話してくれない








俺とはクラスが違うから
どうなってんのかさっぱり
わからない









ただ









仲の良い涼太に聞いても
何も答えてくれない
涼太とAは
席も前と後ろで席が近いのに








何か知ってるだろ
お互いのことを俺に聞かれると
だんまりになる






学校へ着いてしまえば
後はいつも通りなんだけどな







朝だけこうなんだ









ギリギリ学校へ登校して
なんとかAを教室まで
送り出した









玲於「じゃ、頑張れよ」









「うん、ありがと・・」









はぁ









此処まで来たら
腹をくくるしかないんだ









大きく深呼吸して
教室のドアに手を掛けた
その時









涼太「おはよ・・」








「お、おはよ・・」ビクッ





後ろからの涼太くんの声に
身体が反応して
入り口を譲った






涼太「・・・いいよ、先入りなよ」






「いいから、先入って」真顔







涼太「・・・・」









俺何かした？
クラスが違っていた去年までは
普通に話したり
遊んだりしていたのに









同じクラスになった途端
Aちゃんは急に
冷たくなったんだ









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