冬物語 7

バレてる ページ13

*









ドアの向こうには
キッチンから広がるリビングが見えた







キッチンには
多分同居人の彼が背中を向けて
冷蔵庫をあさっていた









臣「ただいま」









隆二「・・・おかえり・・」








同居人は缶ビールを2本持ち
こちらに振り向いた









「・・っ」汗









え
この人が同居人？






思わず顔逸らし
臣くんの後ろに隠れた









だってさっき駐車場で会った
怖い人だったんだもん









臣「あぁごめん、ちょっとだけ部屋入んないで？」








「・・・」汗






どうしよう
私の事覚えてるかな・・汗









隆二「いいけど、俺居るんだから控えめにな？」二ヤリ








臣「何言ってんの」苦笑









そんな冗談言わなくていいから
Aが怖がるじゃん
お前と一緒にすんなって←ココロの呟き









「お、お邪魔します」ドキドキ








気付かれないように
俯いて彼に挨拶をした









隆二「・・・あ」









・・・「ど、どうも・・は、はじめまして・・」汗







ヤバいバレた？








臣「んじゃ、行こう」苦笑







「え？あ、うん」汗









臣くんに背中を押され
何とか乗り切れたと思った瞬間







隆二「俺の部屋、覗くなよな」二ヤリ






「・・・」ゴクリ








ば、バレてる








臣「覗くわけないだろバカじゃね？」笑








隆二「だよな」二ヤリ







「あはは・・・・」苦笑







何なのこの人
私の事変態だと思ってる







あぁ








もうどうして
あんな場面に出くわしてしまったのか









この日から
同居人の彼に
遊ばれるようになるんだ









END

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