冬物語 5

苛立つ ページ45

*









腰が地面に着き
そのままAに
口を塞がれた





登坂「・・っ・」///





何を思ったのか
Aが舌を強引に
絡めてきた





当然俺は受け入れて
コイツに従った





そして途中から
これも演技だと気づいたのは
しばらくしてからだった





なんとなく目を開けたら
Aの目も開いていて
視線の先は俺じゃなく
隣りの草むらに
向けられていたからだった






器用に右手で
小型カメラを掴み
片手でシャッターを
押そうとしていた







そんなAに苛立ち
張り込みを忘れて
両手を掴み押し倒した






「は？」真顔






登坂「集中しろよ」怒







「何言って・・っ」







登坂のこの行動により
折角のシャッターチャンスを
逃してしまった








肌蹴た浴衣を直しながら
登坂に視線を向けた






「今度から絶対ついて来ないで」怒






登坂「お前が悪いんだろ」






「・・・はぁ・・そうだね私がアンタで妥協したからこんなことに・・」後悔







登坂「・・・俺が来なきゃアイツとこんなことしてたのか？」






「当たり前じゃない」キッパリ





登坂「・・・ありえねぇ・・」真顔





「絶対アンタよりちゃんとしてくれたはずよ」





登坂「・・・そうかよ」






仕事だと分かっていても
納得できない俺は
絶対邪魔してやると
心の中で思った









言い合いしてても
花火は次々上がっていた









END

恋と愛☆続編*直人HAPPYBIRTHDAY！！→←装う

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す