CHANGE

抱き枕 ページ10

*









臣「・・・そこで寝てんのかよ・・」






風呂から出たら
Aが俺のお気に入りの
場所で眠っていた






タオルで頭を拭きながら
眠っているAの脇に
腰を下ろした






付けっぱなしのテレビの
チャンネルを代えながら
ケイタイに目を通していた






「ん・・・」






臣「・・・・」





Aが俺の腰に
腕を回してきた






気にせず視線をケイタイに戻す







しばらく
ケイタイの画面を見ていたら








「隆二・・・むにゃむにゃ・・」






臣「俺、隆二じゃねぇーし」ボソ





コイツもやっぱ
隆二が好きなのか






まぁどっちでもいいんだけど







それにしても
Aの両腕の体温が
腹から伝わってきて
眠くなってきた








臣「・・・俺の寝床・・」






勝手にコイツの部屋に入るのも
気が引けるし






仕方なく
Aの隣に寝転がり
寝返ってAを
抱き枕にして瞼を閉じた









なかなかの抱き心地に
あっという間に
睡魔に襲われた









.









隆二






後輩の愚痴を聞いていたら
なかなか帰れず
時間は明け方だった






Aに連絡する
暇がなかったから
心配してるかな・・






流石に臣は帰ってるだろうと
急いで家に帰ったんだ








そして







絶句した







ソファーで二人は
抱き合って眠っていたんだ









隆二「・・・嘘だろ・・」汗








いつの間に
そんな仲になったのか







見て居られない俺は
自分の部屋に駆け込んだ









.

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