君のまま 4

ダメ ページ9

*









数日後





あれから沢山考えた
このまま隆二と居るのか
臣さんの所へ行くのか考えた







結局答えは見つからず
二人の所からは離れよう







そう決めて
隆二の帰りを待っていた









隆二「ただいま・・」







玄関先から隆二の声が聞こえてきた








「おかえり・・」







玄関先まで行き
隆二に抱き付いた







隆二「腹減った」





「うん、ご飯できてるから手洗ってきて？」







隆二「うん」








話があるって言った割に
Aの表情はスッキリしていた









あぁ
とうとう臣んとこ
行っちゃうのか・・・







そう思うと気が重い








手を洗ってテーブルに着いた








隆二「・・はぁ・・」チラ









Aは嬉しそうに
俺の前へ腰を下ろした








「食べよ？」






隆二「・・いただきます・・・」








別れを切り出されると思うと
Aが作ったメシでも
美味いとかマズイとかの
感覚がわからない








黙々と食べていたら








「隆二・・」







隆二「ん？」モグモグ







「私ね、いっぱい考えてね・・・」







隆二「・・・うん・・」






「学校卒業したら、一人暮らししようと思うんだ」







隆二「ゲホッ、ゲホッ・・うぐ・・え？」汗







思い切りむせて
耳を疑った







「ちょ、汚い・・」笑






隆二にティッシュを差し出した







隆二「わりぃ・・、一人って一人？」






「そうだよ、一人暮らしだもん」笑






隆二「・・・そ、そっか・・そうなんだ・・・」







臣んとこじゃないんだ？
言いそうになって止めた








「・・・臣さんとこには行かないから」ニッコリ








隆二「あ、あたりまえだろそんなの・・」汗







「だから心配しないでね？」二ッ







隆二「出て行かなきゃダメなの？」






「うん、ダメ・・もっと自分の気持ちが強くなるまで待っててもらえないかな・・・」







隆二「待つに決まってんだろ」








「うん」笑








隆二と遅くまで話して
私の言い分に納得してくれた









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