君のまま 4

決心 ページ36

*









今市「あの時のラインって・・・翔吾くんの画像とか？」






土田「そうそう、昨日も本当助かったんだよ」笑






今市「昨日？」真顔






翔吾「先生がママになってくれたんだよ」二ッ







今市「・・・ママ？・・」







土田「そう、申し訳ないけど俺らと家族ごっこしてもらってたんだ」笑





「ごっこだから」苦笑






今市「ごっこねぇ・・・」引きつり笑






土田「出張の時は本当世話になってさ、マジで助かったよ」







「あの、そろそろ行かなきゃ」汗







これ以上ココに居たら
色々ややこしそうだったから
話を切り上げたんだ








今市「まだいいじゃん、話聞きたいし」真顔





「え・・」汗






結局
土田さんの話を
最後まで聞いて
出張中、私が翔吾くんを
預かっていたことが
隆二に知られてしまった









帰り道







黙ったままの隆二の手のひらに
自分の指を絡ませた









「どうして何も話さないの？・・」






今市「・・・ん？・・・やっぱ離れてるとダメだなって・・・」






「・・・そうだね・・・」








私も
隆二のbarの話を聞いて
何も知らないんだなって
私が知らないのに
土田さんが色々知ってるのを聞いて









何とも言えない感覚だった









今市「俺が帰ったら、また土田さんちで家族ごっこするんだろ？」






「・・・そんな頻繁にはしないよ」汗






今市「今は土田さん、結婚に興味ないみたいだけど、これから家族ごっこしてるうちにAのことを好きになる可能性だってゼロじゃないだろ」







「ないよ、私は無いから」キッパリ






今市「・・・そんなのわかんねぇーよ、Aだって好きになるかもしれないじゃん」








「無いよ」キッパリ





今市「・・・・」







今は無いかもしれないけど
俺と居る時間より
土田さんと居る時間の方が
長いんだから







段々引かれ合ったって
可笑しくないし
あの3人の雰囲気を見たら
時間の問題だってわかるよ









だから








自分の気持ちが固まったんだ









.

実家→←へぇ・・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す