君のまま 4

環境 ページ28

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買い物を済ませ
土田さんちにお邪魔した






土田「先生は翔吾と遊んでていいよ」笑






「いいえ、お手伝いしますママなんで」キッパリ





翔吾「俺もお手伝いする！！」






「本当？じゃあ手洗おう？」





翔吾「うん！！」







土田「そうだな、パパも洗お」





3人で洗面所へ入り
手を洗う






翔吾「・・ママ、ちゃんと泡立てね」二ッ







「はーい」笑







土田「・・・ママが居た時でも3人で手なんか洗ったことないよ」笑







「そうなんですか？」







翔吾「うん、ママおうちに居なかったよね？」







土田「そうそう・・翔吾お口は黙って洗え〜」







男と遊んでたなんて
翔吾の前じゃ言えないけど






ママが違うと
こんなに雰囲気が
変わるもんなんだな







先生が奥さんだったら
きっと楽しい家庭になるんだろうと
想像している自分がいたんだ






まぁ
もう結婚なんて
懲り懲りだけどな








二人のやり取りを見ていたら
心が温まるけど
きっと最初だけ





1年2年過ぎていくうちに
女はどんどん変わってしまうのを
体験していた俺は






先生のことも
きっと同じなんだろうと
どこかで思っていた









.









最初はお手伝いしていた
翔吾くんも飽きてテレビゲームに
夢中になっている









「わぁ・・おいしそうですね」笑







土田さんは器用に
フライパンを使って
オムライスを作っていた






土田「先生の煮物も美味そうだね」笑






「結構自信あります」ニッコリ





土田「いつも自炊してるの？」





「はい、もともと実家でも料理してたんで・・」







土田「へぇ・・偉いね」





「うち再婚だったんでほとんど私が作ってました」







土田「・・・そうなんだ・・」






先生も両親が揃ってなかったのか
そう思うと色々気になった






寂しくなかったのか
いじめられなかったのか
きっと大変だっただろうと
翔吾と重なった








「あ、今可哀そうとか思ったでしょ」







土田「お、思ってないよ思ってないけど・・環境が気になった・・翔梧と重なって・・」







「環境は良かったです、幼馴染と毎日遊んでたし・・父さんは小さいときから居なかったから・・」






そういえばそうだ
翔吾くんも私と同じ環境なんだね







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