君のまま 4

暴れる ページ16

*









自分のマンションの前で
車は停車した








土田「ここでいい？」







「はい、ここです」








翔吾「先生帰っちゃうの？」






「うん、また明日ね」笑






翔吾「・・うん」プイ






「・・・あ、ちょっと待って」







カバンに入ってる
昼間のおやつを探して
翔吾くんに渡した






「これあげるから、パパのいう事ちゃんと聞くんだよ？」







翔吾「・・・何だよコレ、今日のおやつじゃん」つーん







「要らないの？」真顔






翔吾「いる！！」






土田「こら翔吾、先生に嫌われるぞ」ったく






「じゃ明日お迎え待ってるね」笑






翔吾「・・うん！！」





土田「じゃあまた明日」





「はい、お願いします」ペコリ






それから土田さんは
私が遅番の日だけ
毎回車で送ってくれるようになった









そのうち
朝、私の部屋に
翔吾くんが
入って来るようになり









翔梧「先生、迎えに来たよー」笑








ドタドタドタ







「え、早かったね」汗







翔吾「だって先生遅いんだもん」





「ごめん、パパ怒ってた？」






翔吾「ううん、怒ってないよ」






「そっか、じゃあちょっと待って？直ぐ用意するから」汗







翔吾「はーい」ニッコリ








こんな調子で
朝、お迎えに来てくれる日は
毎回部屋まで来て
待つようになった翔吾くん









私の後を追いかけては
チョッカイ出してきて
それによって出るのが遅くなって
ある日
翔梧くんのお父さんが
呼びに来た









土田「こら翔梧、お前が邪魔するから遅くなるんだろ」呆






玄関から土田さんの声






慌てて玄関へ走った






「土田さんごめんなさい・・あの、よかったら中入ってください」汗






土田「いや、朝から一人暮らしの女の子の部屋なんて上がれないよ、ここで待ってるよ」///






「でも、翔吾くんが・・その・・」汗






部屋で暴れてるんです







土田「まさか・・・アイツ何かしてくれちゃってる？」汗







何やってんだ翔吾！！
先生だからって
放置した俺も悪いが
行くたび行くたび
出て来るのが遅いから
気になって見に来りゃ





先生の様子がおかしい








慌てて部屋の奥に入れば
翔吾は新聞で作った長い棒を持って
振り回していた









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